第332話 目玉

パソコンで誰かとチャットをするのが好きな私は、今日もチャットルームに接続していた。


「こんばんは。心霊写真はお好きですか?よかったら見てもらえませんか?」

「こんばんは。心霊写真ですか?まあちょっと興味あります。見せて下さい」


そしてその人から送られてきた画像を見ると鳥肌が立った。そこには、和室でピースする中年女性が映っていた。そして襖には、大量の目玉が映り込んでいた。


「うわっ、これは凄い数の目玉ですね。怖いです。女性は無事だったんでしょうか?」

「この女性は私です。そして次は、あなたの番です」


そう言うと女性は、ログアウトしていった。


次は私の番……?

一体何を言っているんだろう。


私は、その意味をすぐに理解する事になる。

風呂に入って体を洗っている時、ふと鏡を見た。


そこには……

私の体中に大量の目玉が張り付いていた。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る