第275話 地下に眠る町

昔から父さんに言われていたのは、地下室には、絶対に入るなという事だった。13歳の俺は好奇心旺盛な年頃。絶対に入るななんて言われると入りたくなる。一体地下室に何があるんだろう。父さんが親戚の家に行く事になった。これはチャンスだ。俺は友人のマークを呼び、一緒に地下室の秘密を探る事にした。


「地下には何があるんだろうな」

「さあな。お前の父ちゃんが隠したエロ本か大麻でも見つかるんじゃない?」


地下室のドアを開けた。するとその先には町が広がっていた。


「うわあ!」

「おいおいマジかよ。何だよこれ!!」


俺達は町を探索した。そこはエルフやドワーフ、見た事のない種族が暮らす街だった。


「凄いや!あいつ魔法使ってるぜ!ここは魔法の世界だ!」

「ん?お前ら人間族か?珍しいな。デビルに食われないように気を付けろよ」


デビルは人間が大好物らしい。だから父さんは、地下に入るなと言ったのか。

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