第148話 卓球界最強の男
彼が卓球を始めたのは、中学の部活動の時からだった。そんな彼はあっという間に頭角を現して日本代表となり、オリンピック選手へと駆け上がった。そんな彼は、いつも一人で黙々と練習していた。彼に練習相手は必要なかった。そう。彼はサーブ練習をしているからだ。ひたすらにサーブを磨いてきた彼のサーブは、誰も取る事ができない。卓球の試合は、11点マッチ。2回ずつ交互にサーブを打つというルールだ。確実にサーブで点を獲れる彼は、圧倒的に有利なのだ。日本に誰も取れない凄いサーブを打つ選手がいると世界中で噂になった。そのサーブは、横回転なのか縦回転なのか無回転なのかそれすらもよく分からない。とにかく取る事ができないのだ。
彼はサーブ一本で金メダルを獲った。
彼の快進撃は続く。サーブ一本でどこまでいけるのか。そんな卓球界最強の男の挑戦は、これからも続いていく。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます