第103話 ストライプのお墓
俺はずっと気になっていた。月に一度、祖父の墓参りに行くが、祖父の墓の隣にある墓は、白と黒のストライプ模様の墓だからだ。
なんでストライプなんだよ…。違和感すげぇな。いつも思う。そのストライプのお墓は、霊園の中でも特殊すぎてかなり目立つ。
祖父の墓の掃除をしていると、隣に若い三人の男がやってきた。そしてストライプのお墓の前に立って、手を合わせて言った。
「聡志、今日は三人で来たぞ。俺と雄二と宏だ」
「ぷっ……くくっ……」
「あははは」
雄二と宏と紹介された奴らは、突然笑い出した。墓の前で笑うだなんてなんて奴だ!!最低だ!!
「お前、墓までストライプかよ」
「ほんとお前、ストライプ好きだよな。昔からストライプの服ばっか着てさ。……またな、聡志。また会いに来るからよ。お前と馬鹿やって過ごした日は、いつも楽しかったよ。ゆっくり休めよ」
そう言って若い男達は帰っていった。
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