第88話 テキトーな魔王
「何?勇者が魔王城の前まで来てるだと?あー、とりあえず門番には魔王は、今留守だからって伝えろ」
魔王は、横になりテレビを見ながら言った。
「何?門番が倒されて勇者が魔王城の中に入って来ただって?大丈夫だろ。城内トラップだらけだし、何かに引っかかって勝手に死ぬでしょ」
魔王は、おせんべいを食べながらテレビの画面を見つめている。
「何?えっ?四天王の一人が倒されたって?あー、まだ3人いるから大丈夫だろ」
魔王は、お尻を掻きながら言った。
「えっ?四天王が全員やられた?まあでもこの先、凄い迷路になってるし、ここまでは辿り着けないでしょ」
魔王は、テレビのチャンネルを変えながら言った。
「魔王!!そこまでだ!!今日、お前と決着をつける!!」
「えっ?勇者来ちゃったの!?ちょ、ちょっと待ってよ!!今、パジャマなんだけど。困るなー、オフの日に来られるの。着替えるからちょっと待ってよ」
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