第87話 酔う卵
今日は花金だ。飲み屋に行って酒を飲むのもいいが、残念ながら金が心持たない。
「仕方ねぇ。宅飲みにするか……」
俺は仕事帰り、コンビニに寄ってビールと焼酎、日本酒を手に持った。
「後は、つまみも必要だな。柿ピーと焼き魚。後は、燻製のうずらの卵。えーと、卵っと…‥。ん?なんだ、こりゃ?」
俺の目に映ったのは、話題の新製品!!酔う卵緊急入荷!!と書かれたデカいPOPだった。思わず手に取ってパッケージの後ろを見た。ニ十歳未満の方のご飲食はおやめ下さい。
「なんだ?酒に漬けてある卵か?」
物珍しさもあり、俺は酔う卵を購入してみる事にした。そして家に帰ってビールの缶を開け、一口飲む。
「くー!!美味い!!…さてと、この酔う卵ってやつを食ってみるか」
酔う卵を口の中に入れた。味は普通のゆで卵と変わらない。
「なんだ?だだのゆで卵じゃねぇか……。あれ…なんだ…?」
俺は卵一つで酔っぱらった。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます