第76話 忘年会の噂
「おっ、健二。久しぶりだな」
「ああ」
俺は久々に高校時代の友人達と忘年会をする事になった。
昔話に花が咲く。サッカー部だった俺達は、最後の大会での話や当時付き合っていた彼女とどうなったか等の会話をして飲んでいた。
「そういえばアイツどうしてるんだろうな」
「誰?」
「ほら。俺らがいじめてた大野」
「ああー、いたな。そういえばそんな奴。男子トイレでよくビビらせたら、小便まかしてたよな。あれは傑作だった」
「あいつ噂では今、俺ら一人一人に復讐する機会を狙ってるらしいぞ」
「嘘つけ。怖くなって動けなくなってたあいつがそんな事できるわけねぇよ」
「ぎゃははは」
俺らは高校時代、いじめていた奴の話で盛り上がっていた。
すると後ろのカウンター席に座っていたスーツ姿の男が、近づいてきた。
「やあ、久しぶり」
そう言うと、男は自分のスーツにあるポケットに手を入れて拳銃を取り出して発砲した。
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