第77話 変化する無人島
豪華客船一週間の旅を懸賞で当てた俺は、彼女と一緒にクルーズ船に乗り込んだ。しかしクルーズ船は、岩礁に乗り上げて転覆してしまった。船は沈没し、俺は船から振り落とされて海に転落してしまった。
気が付くと砂浜に倒れていた。どうやら打ち上げられてたようだ。人を探して歩き回ったが、誰もいない。
「ここは無人島か?」
食料を求めて探し回っていると、景色が変わった。そして、さっき来た道も変化している。
「な、なんだ!?どうなってるんだ!?」
昔読んだファンタジー小説で出てきた島にそっくりだ。まさに不思議な無人島そのものだ。
俺は歩いて彷徨った。歩いて歩いてひたすら歩いた。そして倒れた。
「お姉さん。大丈夫かい?」
「んんっ…。えっ?俺?」
「ああ、お兄さんだったのか。でも今はお姉さんだね。仕方ないさ。変化する島に流れ着いたんだから容姿も変わるさ」
人には会えたが、俺は女になってしまった。
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