第30話 ビンゴ整形
強盗殺人の犯人である俺は、全国に指名手配されてしまった。このままでは、捕まるのも時間の問題だ。深々と帽子を被り、顔が見えないようにサングラスをかけて歩いた。ふと目に入ったのは、電柱に貼り付いていた広告。あなたに新しい人生を。整形はビンゴ整形。
「整形か。確かに顔を変えりゃ警察の目も騙せるな」
俺は早速、ビンゴ整形のある住所へと行った。そこは、雑居ビルの地下にあった。
「急ぎで整形してくれ。元の顔が分からないように別人になるように頼む」
「それでは早速ですが、抽選箱からくじを引いてください」
「ああ?くじを引けだ?ふざけんじゃねぇ。遊んでる場合じゃねぇんだ」
「遊びではありません。ビンゴ整形では、引いたくじ通りの顔になるように整形します。イケメンになるも不細工になるのも運任せの整形なのです」
こうして俺は、くじ引きの結果、女顔になった。ニューハーフとして第二の人生を歩み始めた。
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