第3話 ひな祭り

明かりを点けましょ。ぼんぼりに。

お花をあげましょ。桃の花。

五人ばやしの 笛太鼓。

今日は楽しい。ひな祭り。


今日はひな祭り。雛人形を飾りながら歌っていると、突然雛人形が喋り出した。


「今の歌ね。もうちょっとエッジを効かせてみたらいいんじゃないかな」

「エッジ効かせたらホラーじゃん。あはははは」


私は驚き、恐怖した。


「に、人形が喋った……!」

「今年こそは言おうってずっと思ってたの。私達を一年間も埃っぽい押し入れに監禁して、許されるとでも思ってるの?今度はお前が閉じ込められちゃえ。あはははは」


その瞬間、目の前が真っ暗になった。

次に目を開けると、私は雛人形になっていた。


私の視線からは、私の姿で私の声でエッジを効かせながら歌う雛人形が、人形の私を並べていた。

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