第4話 アップデート

二人で海を見ながら、あなたは私を抱き寄せてキスをした。


「ずっと一緒にいようね」と言ってくれた。


オープンカーの屋根を外し、ドライブした。あなたの運転する隣で私は、風を感じていた。


「ねぇ、私がおばさんになってもドライブしてくれる?」


不安そうに尋ねる私に、あなたは笑顔で「当たり前だよ」と答えてくれる。


誕生日には、お洒落なレストランでディナーを食べた。誕生日プレゼントに貰ったネックスレスは、とても綺麗だった。


一緒に遊園地へ行った。ジェットコースターに乗って二人して大声で叫んだ。その後は、観覧車に乗って夜景を見たわ。


「ねぇ、私がおばさんになっても好きでいてくれる?」


本日は、邦楽から思い出のデータをアップロードしました。更新完了です。


私はロボット。あなたの彼女としている為、世界に散らばるあらゆる思い出のデータを読み込んで、あなたとのデートに備えている。

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