第22話
「そんな
一通り話しを終えると、
「まあ、な。でも今はこいつらが比較的安全に暴れるおかげで居眠り運転も事故も起きてない。暴走族を辞めたいと思いつつ、感謝してるとこもあるんだ」
「そんな風に言えるところをメンバーは感じとって、
「ただ単に腕っぷしにビビっただけだろ」
照れ隠しでそんなことを言ったものの、ほんのちょっとだけオレを認めてくれるこの場所を好きになりそうだった。
「
「いや、それはしっかり付き合うぜ」
「恩人であるめぐ……
「……ありがとう」
「礼を言うのは魔王を倒してからにしてくれ。その前にはまず自転車に乗れるようになってもらわないとな」
「そうだな。練習再開だ」
ペダルを
「コツを
「ああ! ただ、どうすれば曲がれるんだ? このままだと壁にぶつかる」
「曲がりたい方向にハンドルを回せ! ってか、足が付くだろ!」
ガシャーーーン!!
オレのアドバイスも虚しく
「……勇者がこんな情けない姿を
「はっはっは! 俺は弱い自分もちゃんと受け入れるんだ」
「なに良い事言ったみたいな空気を出してるんだよ。ほれ」
「ありがとう。前線で戦う
「オレはこんなポンコツが勇者だって信じられないけどな」
過去をさらけ出し、自転車の練習しているうちに
「さ、練習に戻ろう。事態は一刻を争うかもしれない」
「ああ、最近ではおっぱい警察官として
魔王が
なんでも
「魔王の力は強大だ。しっかりと準備をして、
「頼むぞ。魔王討伐に関してはお前だけが頼りなんだ」
「任されたよ。勇者の使命であり、友人の頼みだ」
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