第14話 明かされる過去と真実

介護施設という名の実験施設を一つめちゃくちゃにしたザグロブ一行は、増援が来る前にそこを脱出し再び上野のブラックマーケットへとやって来ていた。

そこにある人物もおまけで呼びつけて…


「いや〜ここに来るなんて久しぶりだなぁ〜」

「呑気な事言ってる場合かよ…んで、それ直せるか?」


かつてネギルがいた事務所にザグロブ一行は避難し、そこでUSBメモリの解析を成田にいるウォルスに依頼し、ここに呼び寄せていた。


「うーんデータ破損かと思ったんだけど、どうやらデータが削除されたみたいなんだ。復元自体は簡単だろうけど…問題は復元されたデータだね、恐らくプロテクトが掛けられてると思うから時間かかるかもなぁ」


ウォルスはボヤきながらパソコンの画面と睨み合い始めたので、ひとまずザグロブ達はその場を任せ、自分達のこれからを話し合う事にした。


「ついさっき連絡がありましたが、公安のオフィスに強制捜査が入ったそうです…課長達は拘束されて別の場所へ移されたらしいのですが詳細不明です」


シャオロンはいつもの軽快な様子は鳴りを潜め、ずっと冷静な口調で何が起こったのかを詳しく二人に説明する。


「そして貴方達ですが…恐らくこのままだと国際指名手配になりますね…大塚氏殺害の罪も擦り付けられてるようです」

「っざけんな!! 向こうの方が相当あくどい事してんのになんで俺らが…!」


リョウは声を荒らげ、納得のいかないまま拳を握りしめる。

理不尽に理不尽が重なって行く上、復讐相手のその大きすぎる力の前に既に彼の心は折れそうになっていた。

しかし、彼はそんな時ふとザグロブを見る。


(…やっぱすげぇよザグロブは、こんな状況でも冷静なままなんてよ…)


彼がギリギリの所で踏ん張っていられるのはザグロブ、彼のその冷静さのおかげで自身も冷静で居られたのだ。


「さて、それはそうとこれからどうしようか…証拠はウォルスが俺にデータを送ってくれる手筈になってるんだが…ちょいと寄りたい所があるんだ」


ザグロブの意外な提案に、二人はどうした物かとその提案について詳しく聞き出す。


「寄る所って…俺達狙われてんだぜ? ここに来るのだってだいぶ苦労したってのに…」

「頼む、この先どうしても必要になる事なんだ…」


彼らしからぬその様子に、シャオロンとリョウは顔を見合せて不思議がっていると、次第にその理由について詳しく話し出す。

それは以前の戦いを経て、ある結論に至った彼の重い言葉だった。


「…もう一度俺の体を改造しようと思ってな、ウォルスにも一度軽く追加の改造を施してもらったが…相手が殺し屋から国の兵隊になるんじゃちょいと心細くてな」


彼はヘルカッツェや蛇骨達、そして改造手術を受けた兵隊を相手にしていく中で、どんどん装備が強化されている事に思う所があっただが、極めつけは何とか戦わずに済んだ自衛隊、そして顔すら改造していたシオリを見て決心したのである。

もっと強くなりたいと…

傍から見ればこれ以上強くなる必要はないと思うだろうが、ザグロブは違った。


「とりあえず…そこへ行こう、俺の原点なんだ…」


そして彼らはザグロブの改造手術を受けるのを見届ける為、言われるがまま東京の秋葉原へと車を走らせていた。

車はブラックフィルムや、偽の登録番号等でカモフラージュし、少しの間なら誤魔化せるだろう。


「しかし、まさかフランシスの所へ行くとはなぁ…何年ぶりかな…」


念には念を入れ、ウォルスも共に連れてその場所へと向かう中、彼はかつて名前を出したフランシスという人間の事を呟くと、シャオロンはその事に食ってかかるように反応する。


「フランシス? まさか、彼が向かおうとしているのは…」

「あぁ、フランシス=アーガン…サイボーグ手術の第一人さ…」


そうこうしている内に、彼らは秋葉原の電気街にある寂れたビルの前へと立つ。

このビルの地下に、その男がいるという。

彼等は薄暗いビルの中を下って行き…殺風景な鉄の扉の前へと立った。


「さて…いるかな…」


とザグロブはポツリと呟きながら、扉にノックをする。

ゴンゴンと重い音が地下の中に響き渡ると、鍵を開ける音がした。


「誰じゃ…今更サイボーグになりたい愚か者か…?」


扉の隙間から、髭をたくわえた白人の男性の顔が覗き込む。

そして、ザグロブは一言、


「久しぶりだな、フランシス」


と言うと老人は思いっきり扉を開け、ザグロブの顔をじぃっと見つめ始め、次の瞬間には彼の手を握りしめていた。


「おおおおお!! 久しぶりじゃないかザグロブ!! まさかまた体を弄って欲しいのか!!」

「そのまさかよ、爺さんも俺の活躍は耳にしてんだろ?」

「おう! 国際指名手配とはやるのう!! っと、後ろのもそうか!! いやぁまさか変身する人間と公安の汚れ役まで一緒とはワシも長生きするもんじゃ!! ささ、入りなさい!!」


かなりテンション高めの彼に言われるがまま、一向は鉄の扉の向こう側へと消えていった─────


部屋の中は、案の定荒れ切っていた。

何かのメカの部品に、ありとあらゆる兵器、そして何かの書類がごっちゃごちゃに嵩張り辛うじて人としての生活を送る事が出来る程度にしかスペースが無い。

こんな所で本当に改造を受ける事が出来るのかと、リョウやウォルス達は不安そうに辺りを見回した。


「まさか貴方のようなお方が秋葉原に隠れ住んでいるとハ…もしかして、ザグロブの改造もちょクちょク?」

「そうじゃ、と言っても馴れ初めは感染拡大の混乱から始まった戦争でこやつと出会ったんじゃがのう」


パンデミック、突如発生したそのウイルスは世界中を大混乱に陥れた。人間に感染すれば、重度の肺炎と熱、極めつけに心臓を破壊する恐るべきウイルスだった。

そしてそのウイルスには人の手が加えられた形跡がある事から、各国はその責任を押し付けあった。

その結果、ワクチンと治療薬が開発されるまで長い戦争が勃発したのである。

その中で、前線で戦う兵士達はその高い感染力に多数の犠牲者を叩き出した。


「そこでワシは兵士の肉体に手を加える事を提案したのじゃ…肺を心臓を人口の臓器に置き換える事にのう」


初めは反対意見も少数あった。

しかし兵士達はもはや何がなんでも無事に生きて帰りたいと願い、続々と志願者が現れたのである。


「そして、俺もその人口の臓器に置き換える手術を志願したって訳だ」


とザグロブは語ると、フランシスは不気味な笑顔を披露し、どことなく誇らしげに再び口を開く。


「そして…その置き換え手術の過程である事が分かったのじゃ、人口心臓と人口肺を持つ兵士にわずかながら身体能力の向上が見られたのじゃ!」


フランシスは机を力強く叩き、次に提案したある計画の事を熱弁し始める。


「そして、ワシは更なる案を提唱した!! 兵士達の戦闘能力を飛躍的に高める案を!!」


それこそがサイボーグ兵士ソルジャープロジェクトの始まりだった。

兵士達の希望の改造を施し、飛躍的にその能力を高める…次第に、各国はそのサイボーグ計画を模倣し始め、ただでさえ混沌極める戦場は更にその混沌さを極めたのである。

ザグロブもまた、その過度な改造を受け、凄まじい戦闘能力を得た兵士の一人だったのである。


「しかしのう、改造ってのは限界もあるし金も掛かる! それに一度弄れば二度とまともな人間にはなれん! 戦争が終わった後、ワシは悪魔の科学者と呼ばれた…」

「そして貴方は戦犯として裁判に掛けられるはずだっタ…しかしアメリカは貴方のその才能を惜しみ、死んだ事にして飼い殺しにしタ…そうですよネ?」


とシャオロンが言うと、フランシスはバツが悪そうに彼から目を逸らし、再び話し出す。


「そうじゃ! おかげでしばらくはサイボーグ研究を続ける事は出来たが、やはりサイボーグには限界があった…」


すると彼は一枚の紙を全員の見える位置へ放り投げる。リョウは慌ててその紙を拾うと、目の色が変わる。


「こ、こいつは…」


そこに書かれていたのは、リョウにとってかなり重要な物だった。


「ある時アメリカの情報局が日本で遺伝子改良した兵士の製造実験が行われてるという情報をキャッチし、次の日には潜入調査の準備が進められておった」


もし、本当に日本でそのような実験が行われているのであれば絶対手にしたいと思ったのだろう。

フランシスも、少し興味がありその調査に参加の志願をし、一週間後に日本へ飛び立つ目処を立てたその時、事件が起こる。


「ワシのいた研究所が突然毒ガスで攻撃されてな…計画はおじゃんになった…」

「しかし…何であんたは無事なんだ?」

「念の為肺を改造したおかげでワシは生き残り、すぐさま脱出して日本へ潜り込んだ…そして名前は出さず、サイボーグ手術専門の闇医者として生きていく事になったのじゃ」


彼は地下でひっそりと余生を過ごすつもりだったが、偶然にもザグロブが彼の元へ訪れ、今に至るのだった。


「だからザグロブはやけに改造されてる上にやたら強かった訳か…」

「まぁそういうこった、ま、こんなとこだろ…俺の過去が分かった所で早速改造頼めるか?」


と、ザグロブは言うとフランシスはほっほっほと笑いながらすくっと立ち上がる。

そしてゴミ山の中から白衣を取り出してそれを羽織る。


「ほっほっほ、では早速取り掛かる…前に、お前達に見せたいものがある。 しかしまさかこんな偶然が有り得るのかのう…」


彼はザグロブの改造手術の為の準備をする前に、壁に向かって歩き出す。

そして手を押し付けると、彼が押している箇所だけが大きく凹み、何かが作動する音が響く。

そして壁の一部分が引き戸のように引っ込むと中にあったのは金庫だった。

彼は手馴れた手つきで金庫を開け、中から取り出したのは…


「ほれ、これがなんだか分かるか?」


フランシスが持ち出したもの、それはカメラのフィルムほどの大きさのカプセルで、中には紫色の液体が入っていた。

流石に四人にはこれがなんなのか分からず、お互いに顔を見合わせるのを見ると彼は笑う。


「ほっほっほ…じゃあ答え合わせじゃ、これは…ウイルスじゃよ!」


と彼が言うと、ザグロブ以外の人間はぽかんとした表情で呆気を取られていると、しばらしくしてから…


「「「エーッ!?」」」


と大声で驚いた後、すぐさま入ってきた扉まで猛ダッシュする。


「爺さん早くそれしまってくれよ!!」

「クソッー!! 罠だったノカ!!」

「ザグロブ!! 早く逃げなきゃ…」


と慌てふためく彼らを見て、ザグロブは呆れる。


「バカ野郎共、例えこれがウイルスだとしたらここは既に汚染されてるし、なおかつリョウと俺はウイルスに耐性があるだろ」


と言い放つと、慌てふためていた三人はなんとも言えない表情で落ち着き、再びフランシスが大笑いした。


「うおっほっほっほ! いいもんが見れたわい…流石にこのウイルスも何年も経って弱毒化しとるわい…さっき毒ガスの話はしたろう?」

「あ、あぁ…確か研究施設に毒ガスが散布されたって…まさか!」


先程の話と、このウイルスの詰まったカプセルを見てリョウは考えを閃く。

それはあまりにも衝撃的な答えだった。


「そうじゃ…何者かがウイルスを作って散布した…という事じゃ」


人為的なウイルス。

あまりにも突拍子のないその言葉に、流石に全員がどよめいてしまう。

しかし、そう考えると辻褄が合うのも事実。

細菌への耐性を持つ兵士を作り出す実験が急ピッチで進められている点から考えても何ら不思議では無い。

大倉は、第二第三のパンデミックを好きに引き起こせるのだ。


「つまり奴らは既に切り札を持っているということか」

「そうなるのう、じゃが…このウイルスをちょくちょく調べておったが感染力は凄まじいものの、何時間もしないうちにウイルスが弱くなるという事が分かったのじゃ」

「もしかしたら、まだ彼らは完全にそのウイルスをコントロール出来てないのかもしれないですネ」


するとシャオロンはウォルスに顔を向ける。

その視線はウォルスとUSBメモリ、この二つに向けられた。


「やはり鍵を握るのは彼が持っていたそのデータ…それさえ解明出来れば反撃出来まス」

「そ、そうだ…! フランシスさん! ここの機材、使っていいですか!?」

「構わんよ、ワシが改造を施す間好きに使ってくれたまえ」


かくして、ザグロブの再改造手術とUSBメモリのデータ解析が同時に開始されるのであった…


それから三時間が経った頃…シャオロンとウォルス、ザグロブとフランシス。

この両名が作業を進めている間、リョウだけは手持ち無沙汰だった。(手伝いを名乗り出たものの、今は休んでほしいと言われた)


(かと言って俺だけぼーっとしてんのもなぁ…)


そして、彼は意を決してフランシスに声を掛ける。


「フランシスさん、冷蔵庫あります?」

「おぉ、あるけど…どうするんじゃ?」


不思議そうなフランシスに横から、


「そいつ元コックなんだよ、ひょっとしたら俺らになんか作ってくれるんじゃないか?」


ザグロブが彼の本来の職業を伝えると、フランシスは納得して冷蔵庫と台所、そして食材の使用を快く許してくれた。


「ふっふっふ、楽しみじゃのう…めんどくさくて適当に飯食っとるからマトモなもの食うのは久しぶりじゃ」

「聞こえましたヨ〜! 楽しみに待ってマース!」


会話が聞こえたのか、シャオロンもノリノリで横入りして来る。

リョウはその声を聞き、久々にやる気が漲ったのか拳を手で叩き、気合いを入れ直した。


それから更にしばらくして…


「おまちどう!」


彼は全員分の料理を作り終え、一言掛け声を出す。するとザグロブ以外の人間がぞれぞれ、ヌッと待ち遠しかったのかすぐさま現れた。


「おぉ〜チャーハンか…大した食材もなかったのによー作ったのう」

「米とか卵とか割といろいろあったけどな…」

「まぁまぁ! 早く頂きましょうヨ!」


彼らがまさに食事をしようとしたその時、


「ほー俺の分まで作ってくれたのか、悪いな」


作業室からザグロブが遅れてやって来た。

彼の見た目はいつもの姿ではなく、黒い人工皮膚を顕にしマスクもない、リョウと初めて出会った時の素顔のままのザグロブがそこにはいた。


「お、お前飯食えるのか…」

「あぁ…あえて残しておいた、人間らしい生き方を忘れたくなくてな…と言っても、今日で終わりだけどな」


その言葉を聞いたリョウは、すぐさまその意味を察知する。

そしてザグロブの最後の晩餐が自分の料理な事に、彼は何か運命的な物を感じていた。


「…アンタに料理作れてよかったよ」

「ふっ、よせよ気持ちわりぃ」


と言うとザグロブは黙々と料理を口に運ぶ。いつもチューブで食事を済ませていた彼が、最後に口にする人間らしい料理だった。


「フフ、美味いな…」


どことなく彼は物悲しそうな雰囲気を醸し出すと、他の面子の雰囲気も重々しくなった。

平穏を取り戻す為とはいえ、ここまでやるのかとリョウは感じずにはいられず、ついつい何故そこまでやるのかを聞いてしまう。


「なぁなんでそこまでやるんだ? 別に改造しなくてもあんたなら勝てる気がするが…」

「何故か? そりゃあお前…どうせやるなら圧倒的に勝ってめちゃくちゃやりたいだろ? 」


やはりまともではない、リョウは聞かなければよかったと少し後悔した。

そしてそれからして、


「んで、首尾はどうよ」


とザグロブが聞くとウォルスとシャオロンはよくぞ聞いてくれましたと言わんばかりにドヤ顔でザグロブの方へ顔を向ける。


「ふっふっふ、データですガある程度復元して解析した結果、やはり大倉は新型ウイルスの培養を試みてましタ。それに予めワクチンも用意してるみたいでス」

「んで全国に実験施設を沢山建設してるんだけど、ウイルスが全く安定しないし適応する人間が中々見つからないって事で難航してるみたい」


やはり大倉は人工的なウイルスを作っていた、その目的も既に全員にはある程度察しが着いていた。


「ウイルスを使ってパニックになった所を予め用意したワクチンで救済しつつ、逆らう国や気に入らない国にはウイルスと怪人のプレゼント…そして世界をコントロールするって寸法か」


なんとも妄想じみた話だが、この未だに混乱続きの世界。そんな有り得ない話でも通用してしまうだろう。

そして、彼らは同時に分かっていた。

どうする事が最高の復讐になるかを…


「じゃあ、そいつのウイルスのデータとかぜーんぶ予め世界中の皆様に教えてやればいい、ついでにその大倉をぶっ叩いてあぶりだしてとっ捕まえる」

「なら、課長達も助けておきたいですネ!」


ついに彼等の戦いも大詰めになろうとしていた。







一方その頃…


「未だにこいつらを始末できんとは何事だ!」


どこかの屋敷、かなり綺麗に、そして何処と無く偉そうな雰囲気漂う部屋で一人男が大声を出し怒り狂っている。

この男こそ、三人が殺したくて仕方がない男大倉聡志である。


「全く大塚め…!! 土壇場でデータを海外の犬共に売ろうてしていたとは思わなかった…!! 」

「しかし私が到着し、迫害する頃にはデータを削除し、USBを飲み込んでいたようです」

「おのれ…! まさかデータ回収の際に奴らがあそこでドンパチするとは!!」


大倉は黒いスーツの大男に半ば八つ当たり気味に言葉をぶつけるが、男は何ともない様子でじっと黙って話を聞いていた。


「しかし奴らは国際指名手配、そう勝手には動けないと思いますが」

「う、うぅ…クソッ! いよいよ総理大臣になって世界をコントロール出来ると思っていたのに…!! 」


大倉は拳を握りしめて叫んだ。


「いいか!! 絶対にヤツらを殺すのだ!! 私の夢を、邪魔させる訳にはいかんのだ!!」


いよいよ、物語は決戦へと向かおうとしていた…

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