後日談 トッピング
「あの……、返事聞いても……いい…………?」
「あぁ、うん。ありがとう。正直、嬉しい」
僕は1ヶ月前、とある女性に本命チョコを貰った。
その女性は当然姪ではなく、大学で知り合った友人だった。
入学したての頃からの付き合いで、大学の外でも仲良くさせてもらって、飲み会とかカラオケとかよく行くような友人だ。
その友人から「義理」と書かれ、「友チョコね」と言われ受け取ったチョコには、今時珍しいラブレターが入っていて、胸の内を明かした内容が書いてあった。本命とのこと。
しかし僕は警戒していた。
単刀直入に言って仕舞えば、臭いのだ。物理的ではなく慣用句的に。
他の男とも良く話すし、誰でも気さくに話しかける人で、僕と性格が真反対な人とも仲良くしている。これだけならまだ、コミュ力の高い人で通るのだが、そうじゃない。
「じゃあ……」
「でも、ごめんなさい」
計算された上目遣い、露出の多い服装、ナチュラルメイクに派手すぎないアクセサリー。さりげないボディタッチを欠かさず、ヨイショを忘れない。
恐ろしく強い主張。僕じゃなきゃ見逃しちゃうね。
「………………僕、彼女いるんで」
「…………………そうだったんだ。それは初耳だなぁ、あはは……」
「………………………………」
乾いた笑いをする同級生に「下手な演技やめろよ」と言いたくなるのを堪えて、
「じゃあそろそろ行くね。急ぎの用事があって」
「…………わかった。じゃあ、また………」
捨てられた子犬みたいな目に気づかないフリして、そそくさと角を曲がる。急ぎではあるけど、これくらいの寄り道はいいだろう。
「……………………チッ……陰キャだから簡単に落とせると思ったんだけどなー。………ま、いーや。ナオナオに慰めてもらお〜」
やっぱりそっち系か。
まぁまぁ長い付き合いだったから、ちょっとは騙されてあげようかとも考えたのだが、やっぱ臭すぎて無理だわ。
あれから2年が経ち、見事暇な大学生へと転職し、怠惰極まるキャンパスライフを堪能していたわけだが、それも今日で終わり。に、なる予定。
「随分と個性的な彼女を持ちましたねナオナオ」
「彼女じゃねーし、愛奈甘ちゃん程じゃねーよ」
しっかり陰口を聞いていた彼氏に、
「あんな子のどこが良いんだ?」
嫌味を言ってみる。
「んー。確かにあーゆーのは直して欲しいけどさ、そこそこ優良物件だろ?」
「………………僕にはわかんないわ」
確かに顔やスタイルは整っていると思う。けど付き合えそうに無い。付き合っても長続きしないだろう。
それに僕は………。
「……………ありがとな」
「…………なんだよ急に。気持ち悪いな……」
「2年前のあの日、愛奈甘を元気付けてくれたみたいじゃんかよ」
「さーて何のことやら」
高校時代からの友人は、そっぽを向く。
「僕の悪口言って、わざわざ嫌われ役買って、愛奈甘にわざと嫌われて。………何でそこまでしたんだ?」
「………さぁね。そんな昔の事、とっくに忘れたよ。2年前の俺に聞いてくれ」
バツが悪そうに、そっぽを向く。
「……………今の僕らがいるのは、直のお陰でもある。だから、改めて礼を言わせてくれ」
「……………別に。傷心に漬け込んで、有る事無い事言いふらして、ワンチャン狙っただけだよ。責められる事はあっても、礼を言われる事じゃない」
そっぽを向いた先では、女の子がスマホを耳に当てていた。友人のスマホが鳴る。
「って、2年前の俺は言うだろうな。そんな事言われたら」
「覚えてんじゃねぇか」
「だから忘れたっての」
着信拒否を押して、ポケットに仕舞う。
彼らの関係はどうなるのか、気にならないと言えば嘘になる。ただ、友人とは言え他人の恋愛を、必要以上に探りたく無い。
だから他の質問を。
「忘れたついでにさ、あの時の『オッケー』って何のオッケー?」
「そりゃ伯父との恋愛だろ」
あー、なるほどね。
「変わってるよな。普通歳が近くても、血が繋がってなくてもよ、何となく避けるもんじゃねーの?そーゆーのって」
「そればっかりはわからん。愛奈甘に聞いてくれ」
よくあるラブコメみたく、急に出来た義理の兄妹ならいざ知らず、長年の付き合いで、血が繋がっていると思っていた女の子となんて、未だに信じられない。
「その愛しの姪っ子がお待ちなんじゃねーの?いいのか?見に行かなくて」
「……………万が一落ちてたら、あいつ僕に気遣って空元気に振る舞うから、受け止めるタイミングは1人にしないとさ」
「……………佑暉って変な所で気ぃ遣えるよな」
「直もな」
苦労しそうな性格の友人に「でも、もうそろっと見てくるわ」と言って、その場を離れる。
目を瞑っても歩けるほど歩き慣れた校内を進み、目的地へと足を運ぶ。大学生でいられる時間も、もう半分が過ぎたと思うと、少し寂しくもなるが、あと半分と考えるか、まだ半分と考えるかは僕の問題。ならポジティブに捉えた方が得だ。
それに、今年は去年と違う環境になるのだから。
「えーっと…………あ、いた」
飴玉に群がる蟻のように、正面広場の臨時掲示板には人だかりが出来ていた。泣く人、笑う人、叫び声をあげる人。十人十色だが、その人集りの端っこ、固まって動かない少女がいた。
「…………………………まさか……」
固まる少女に、僕は予想外の展開を想像してしまった。
今日は大学受験の合格発表日である。
微動だにしない少女に、嫌な予感を抱き、腹を括って覚悟を決めて、僕は話しかける。
「………どうだった?」
「……………………………ゆぅ…にぃ……」
ポカンとした顔をした少女が、その大きな瞳に僕を映すと、うるうると光だし、目尻に涙が溜まってくる。
慰めるのは慣れてない。僕はいっつも慰められる立場にいたし、弱ってる人の姿をあまり見ずに育ったから。
世界は残酷な事に、努力ではどうにもならない事もある。報われる努力と報われない努力があって、気持ちや意思ではどうにもならない事がある。
例えば、受験結果とか。
例えば、血の繋がりとか。
例えば、一目惚れとか。
努力も意思も理想も、関係ない。
掛ける言葉が見つからず、僕が言い淀んでる間に、少女は言った。
「……………うがっだ………」
「へ?」
「………………
久しぶりに見たぐしゃぐしゃな顔に、
「…………おめでとう、愛奈甘」
その顔に釣られて、貰い泣きしないように、笑って、祝福を送る。
「………よがっだ………よがっだよぉ………っ!」
人目を気にせず泣きじゃくり、抱きついてくる姪を受け止めて、そっと頭を撫でる。
先程は「彼女がいる」と言って告白を断ったが、実は彼女なんていない。そういう約束だったから。
2年前、バレンタインデーの告白の後、僕は愛奈甘と約束した。約束させられた。
『私が迎えに行くまで、彼女作らない事。そしたら、正式な恋人になってください』
彼女が出来るほど僕はモテないから、破ろうと思っても破れない約束をして、今日やっと、その約束が果たされた。
その代わりと言っては何だが、僕も一つ愛奈甘と約束した。
『ヤンデレとメンヘラを極力治すように』
治そうと思って治る物ではないから、ゆっくり時間をかけて、まだ癒えない傷を、2人で治そうと思っている。
「良かったね愛奈甘ちゃん。これから兄妹水入らずじゃん」
「変な事吹き込むな」
バレンタインの一件で、直は当時付き合っていた彼女と別れた。
彼の問題で、彼自身が選んだ行動とは言え、それに多少の罪悪感は残る。しかし、直は「気にすんな」と言っていた。聞けば、彼女さんの愛想も尽きていて、他に気になる人が出来ていたらしい。
今回狙っている子もかなり悪い女だと思うが、あくまで個人の意見と感想なので、直に口出しする事じゃないけど。
「ありがとな」
「……だから何もしてねーって」
「藤園先輩、私からもありがとうございます」
「………………………………」
感謝され慣れていないのか、あまり嬉しくなさそうだ。
というか、直を藤園って呼ぶ人間を初めて見た。みんなに直って呼ばれているから、藤園とも直幸とも呼ばれないもんな。
「………どーも」
直はいい慣れていない感謝の返事を言って、それを誤魔化すように「用も済んだし、お邪魔虫はここら辺で消えますか」と独り言を漏らし、キャンパスを出る。
彼の恋愛観とか人生論とかは知らないけど、友人である手前、人並みの幸せは掴んで欲しいと思っている。
『迷惑になろうと不愉快にさせようと、その人の力になるなら、した方がいいと思う』
直らしいと言うか何というか。
誰かの為にあえて嫌われるなんて、僕には出来そうに無い。尊敬できる友人を持ったと思う。
『♪〜♪〜♪〜』
タイミングを見計らったように、僕のスマホが鳴った。
もう一人の後輩から、着信だった。
「もしもし?」
『先輩、愛奈甘ちゃんどうでした?』
「合格したよ」
『おぉ。おめでとうって伝えて貰えませんか?』
「目の前にいるから変わるよ」
目の前というか、胸の前というか、目と鼻の先というか。
『愛奈甘ちゃんおめでとう』
「ありがとう!!」
『じゃあ先輩の部屋でお祝いの準備しとくね』
「やった〜」
「おい、それ不法侵入だろ」
漏れてくる苺野さんの声を聞きながら、僕は自分の部屋の心配をする。
彼女は卒業後、そこそこ有名な美大に入学した。
彼女の知名度と才能と学力を考えたら、もっと名誉ある大学も入れるだろうし、海外も余裕だと思うが。
何故か僕の借りたアパートの隣の部屋に越してきたのだ。元お隣さんに家賃より高い大金払って追い出して、お嬢様に似合わない1LDKを借りて、庶民の暮らしを堪能しているらしい。大学もそこが基準っぽい。
『え?先輩は祝いたくないんですか?』
「そんな事言ってないでしょ」
「えっ!ゆーにぃひどい!」
「……………お前らなぁ……」
僕が高校を卒業してから、以前の関係が嘘みたいに仲良くなった2人。一時期はバチバチに喧嘩してた彼女らだけど、今や揃って僕を困らせる仲になった。
何が原因かなんて言うまでもないが、僕が原因だろう。
僕は愛奈甘からスマホを取り上げて、自分の耳に当てる。
「後で買い出し行くから、苺野後輩はそれに付き合ってください!」
『はーい。あっ、それと先輩。ホワイトデーのお返s』
ツーツーと途切れた電話をポケットに入れ、頭をかく。
彼女の諦めない意思は固く、事あるごとにお隣さんからインターホンが鳴る。その都度、重い想いが渡される。具体的には愛情がこもったカレーとか。
好意は有り難いが、有り難くない好意もあるのだと、僕は学んだ。去年の、愛奈甘と苺野さんの共同バレンタインプレゼントで、痛いほど身に染みた。
話は変わるが、最近彼女の最新作が発表されて、界隈が賑わっているそうだ。絵に詳しくないけど、絵のタッチが変わったそうだ。タイトルは『ユウキ』らしい。
その絵に何を込めたか僕にはわからないけど、少なくともあの時と違って、空っぽの絵ではないはずだ。
「……………何笑ってんだよ」
「えへへ〜。えい」
泣き止んで、ご機嫌の愛奈甘さんは不敵な笑みを浮かべていた。お邪魔虫兼、緩和剤の友人が居なくなって、最後の生命線の電話が切れた途端、僕は姪に押し倒された。
ゼロ距離の体当たりというか、助走無しのタックルを食らった僕は、尻餅すらまともにつけずに、背中から派手に転倒し、
「ぐぇ………………」
と、潰されたカエルのような、何とも言えない悲鳴を上げた。
僕も姪も大した怪我はないけれど、頭打ったらどうするつもりだと、姪を睨みつけると、
「……………………………………」
既視感のある顔をしていた。
そして以前と似たような状況だった。
今回は雪の絨毯でも自分のベットでも無いが、正面にいるのは以前と変わったようで変わらない、血の繋がらない姪がいて。
「……………あの、………愛奈甘さん……?」
すっごい笑顔。
あれから僕は告白通り宣言通り、愛奈甘を1人の女の子として見ようとした。今までの先入観をなるべく持たないように。
しかし愛奈甘はいつも以上にベッタリして、こうして人目を憚らずアプローチするようになり、悪化というかエスカレートして行った。
高校のクラスメイトはいつもの光景だと、さして気にせず、家族はむしろこれが日常だと、風呂に乱入する愛奈甘を止めもしなかった。姉貴もだ。
そう言えば、僕が一人暮らしを始め、静かになりつつあった実家だが、今は姉貴が一緒に住んでる。姉曰く「社会人になると一人暮らしは辛い」との事。
「頑張った彼女にご褒美欲しいな〜」
「だからちゃんとお祝いしますよ?」
「もう一回言うよ?彼女に、ご褒美が、欲しいな〜」
「…………………………………」
今後の展開なんて目に見えてる。
僕は、自分の唇を口の中に巻き込むように、ギュッと噛む。
迫り来る姪の顔を見ながら。
「恋人の1番のご褒美って、言わなくてもわかるよね?」
「…………………………………」
首を横に振る。わからないのではなく、したくないの意思表示として。
反論はしない。なぜなら口を開けてしまうと、その隙にやられるから。
何を?
キスを。
「あれ?ゆーにぃはこっちのご褒美が良かった?」
愛奈甘は久々に見た高校時代の制服のスカートをめくり上げて言う。何に対しての勝負下着が知らないけど、それが僕の目に映る前に、めくり上げる腕を止める。姪のパンツを見たところで、何の感情も湧いて来ないけど。
「違っ……、っ!!」
わかっていたのに……。愛奈甘の方が一枚上手だった。
反射的に口を開いた瞬間、彼女が「しめた」と言わんばかりにニヤッと笑い、顔を寄せた。
「しまった」と後悔しても時すでに遅く、キスまでゼロ秒前。吐息がかかる距離。
それでも僅かな抵抗として、歯を食いしばり、入ってくるであろう舌の防衛ラインを作る。
瞬間、愛奈甘の手が僕の腕を振り解き、僕の頬を触れた。
「…………………………………」
しかし予想とは裏腹に、熱いキスでは無かった。
唇と唇が軽く触れるような、柔らかい春風のような、そんな優しさがあった。
そっと目を開くと、トロンとした瞳を僕に向ける愛奈甘がいた。
キスの味を確かめるように、あるいは「もっと欲しい」と涎を垂らす子供のように、人差し指を唇に当てて、
「………私今、すっごい幸せ………」
と呟いた。
「………………だろうな……」
僕の幸せを吸い取ったからな今。
「何でだと思う?」
「受験に合格して、悪戯も成功したからだろ」
有名大学の推薦蹴って普通の大学の一般入試受けるとか、我が姪ながら頭おかしい。
押し倒してキスするのはもっと頭おかしい。
「違うよ」
その頭おかしい愛奈甘さんは、僕の答えをばっさりと言い切って、
「好きな人の好きな人になれるからだよ」
「………………………………………」
「ゆーにぃに出会って全てが変わった。変えてくれた」
僅かに瞳が潤う。
「忘れもしないあの夏、私に怒ってくれたあの夏。生きる理由がわかんなくなった私に、ゆーにぃは手を差し伸べてくれた。命の恩人であり、運命の人になった」
徐々に涙袋へ溜まって、
「2年前の喧嘩で、好きを伝えるだけじゃダメなんだって知った。好きな人の好きな人になるためには、好きだって思ってもらえるように、自分を磨かなきゃいけない。自分が子供だって知った」
頬を伝って落ちる。
「ゆーにぃが初めて想いを伝えてくれた日、たまらなく嬉しかった。好きのままでいいんだって知って、私を見てくれるようになって、嬉しかった」
そうだった。
愛奈甘は元から泣き虫だ。
ずっと笑顔を振り撒いていたし、あれからずっと笑顔だったけど、根は素直で優しくて、泣き虫で甘えん坊。
「それに、好きな人が好きになろうとしてくれている。………それだけで幸せすぎるよ」
2年間。僕は出来る限り、愛奈甘の気持ちに真摯に答えた。
出会ってからの約10年間、そんな風に愛奈甘を見たことがなかったし、ガチガチに固められた認識はそう簡単に崩れなかった。だからこの2年、今でもじっくりと溶かしている。
「だから、ゆーにぃにも幸せになって欲しい」
「………………………………」
僕は十分幸せだと思っている。
愛する家族がいて、慕ってくれる後輩がいて、尊敬できる姉がいて、信頼できる友人がいて。
そして、
好きだと言ってくれる彼女がいて。
これ以上何を望めばいいのだろう。あの時から僕は、あの時既に、十分幸せだったと思う。もちろん今も。
「あなたを幸せにさせてください」
あ、我慢してる。泣くの堪えてる。
「あと、付き合ってください」
頬を染める彼女に、僕は、
「……………………………………」
今まであれだけ恥ずかしい事して来たのに、今羞恥心を覚えますかと、言いたくなるのをグッと堪え、
「………………まぁ、うん。…………よろしく…」
しどろもどろになりながら、恥ずかしがりながら、そう言った。
それを見て、愛奈甘は更に笑った。
恋のキューピッドが誰なのかわからない。もしかしたら全員かも知れないし、そもそも居なくて、的外れな疑問かも知れない。
でも確実に僕らの関係は変わって、これからも少しずつ変わっていく。
その起点はやはりあのバレンタインデーで、あの四日間を僕は忘れない。忘れられない。
「結婚式はどうしよう」「子供の名前は、男の子なら……」と気が早すぎる愛奈甘に、僕は、
「………………………………」
最後の約束を、
「………………好きだよ………」
最後の我儘を、呟く。
僕の愛奈甘に対する気持ちは、恋ではなく、愛なんだろう。
下に心で下心、真ん中に心で真心。でも前に出てしまってる。愛奈甘の名前の由来は、確かそんな感じ。
2年もの時間をかけて、やっとわかった想いを伝えると、愛奈甘は、
「…………………………へ………………?」
時が止まったかのようにピクリとも動かず、
「…………す……き?…………す、き……?」
自由を得た瞼だけがパチパチと、何度か瞬きをして、
「…………………………………ッ!?」
一瞬で顔が真っ赤になって、
「〜〜〜〜〜〜ッ!!」
声にならない叫び声をあげて、
「もっ、もも、もう一回言って!!録音したい!!いや、撮影したい!!」
スマホを取り出す愛奈甘。
この通り、ヤンデレというかメンヘラというか、相変わらずの独占欲だけど、以前よりはマシになった。と、信じたい。
闇があってほろ苦くって真っ白な彼女は、
「撮る必要ないだろ…………側に居るんだから」
「…………………帰りに指輪買おう」
「…………………プロポーズじゃねぇよ」
今後一生、永遠と付き纏うらしい。
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