ユーチューバーの九乃カナです。本作を読んでいたら朗読劇によさそうと思いました。演劇の野々ちえさんですからね。ユーチューブがあるのだから、朗読して動画に仕立てたらいいじゃない。
読みながら、なんで私はこんなに物語が好きなんだろう?と考えさせられました。小説だけでなく、映画や漫画など物語が好きだという人にはきっと共感できるお話です。今まで好きで何となく物語を嗜んできました。そんな私にとってこの作品を読む時間は、自分が何故物語が好きなのかに思いを馳せる有意義な時間になりました。
同題異話のラストにふさわしいお話。小説書きにも読む人にも深く突き刺さるメッセージ性あるお話でした。小説にするとはどういうことか。小説を読むとはどういうことか。小説は人の心を救いますね。
この「物語」にレビューをつけるのは難しいのです。「物語とは?」という、深いテーマについて書かれたお話だからかもしれません。 それでもたくさんの人たちにお勧めしたい、これはそんな物語。 どうして世の中に「物語」が生まれたのか? なんのために「物語」があるのか? これはそんな深遠なテーマの、素晴らしいお話。是非ともこれを読んで、「物語」について考えてみて下さい。きっとそれは、素敵な体験になるはずですよ。