第343話 うれP

友里恵は、かわいい絵柄がついたお皿を持って

「なんか、なつかしいね」と。


由香は、楽しそうに「そうそう。幼稚園の頃。友里恵、可愛くて」


パティは「逢いたかったな、その頃」


由香「このまんまだよ」


パティ「フフフ」と、笑って。オレンジジュースを飲んで。

イギリスパンのトースト。目玉焼き。


友里恵は「アニメの絵がついてるお皿が好きで」



由香、かわいいお皿を見て「ぶーふーうーとか」



友里恵は、思い出すように・・・

「昔々、あるところに三匹のコブラがいました。笛を吹くと踊ります。

レッドスネーク、こんこん」



由香「東京コミックショーだろ、それ」



パティは、楽しそう「ハハハ。」

イギリスパンが似合う、青い瞳、ブロンド。



友里恵は「お兄さん豚は、ワラでお家を作りました。

弟豚は、木のお家。

末っ子豚は、レンガのお家・・・。

大地震が来て・・・・末っ子豚はレンガの下敷きになってしまいました。

ああかわいそう」




由香「そんな話だっけ?」


パティ「ハハハ。作家さんですね」


由香は「バカじゃないんだよなぁ、それ作れるんだから・・・


1+1=?」



友里恵「3」



パティ「ハハハ。よく直ぐ出るね」






友里恵は「なんか食べよーっと。」と・・・お皿を持って。

とっとこ、とっとこ。



焼ビーフン。だけど、麺が平打ち。

きくらげ、にんじん、もやし。

オイスターソース風味。



「これ、おいしそー」

お箸で取って。山盛り。



「なんか、おつゆは・・・と」

とろーり、ポタージュ。


なぜか、お椀に入れて。




炊き込みご飯、高菜風味。



やせうま。



だんご汁。



パティが食べてた目玉焼き・・・は。

自分で作るので。


ホットプレートに、丸いわっかを乗せて。

真ん中に、タマゴを、こんこん。


じゅー・・・。

フタつけて。




ロールパン、クロワッサン。




お盆で持ってきた。



由香は「よく食うなぁ、その割に背、伸びないなあ」



パティは「牛乳飲めば」



友里恵は、大きなタンブラーに牛乳を注いで持ってきた。



由香は「運動すると伸びるってさ」



友里恵「バレーでもやろっか」



由香は「バレー部のさかまゆちゃんは?」



パティは「アッチじゃない?レストラン」



友里恵「あー、向こうでも食えるのか」



由香「食える、なんて言うなよ。女が」



パティは「ハハハ。ニホンゴ、ムズカシーです」



友里恵は「パティが言うと似合うね」



パティ「フフ」





由香は「愛紗たちは?」



友里恵「さあ・・・・のんびりしてんじゃない?。愛紗は特に」

竹のお箸で、焼ビーフンを、つーるつる。

おいしそう。



パティ「バスの運転って、そんなに面白いのかなー。」

パンをちょこっとかじる。



由香は「わかんないけどね。あたしは・・・・ガイドの仕事も先細りだし。

免許取って見ようかなと思ってるけど」

マカロニサラダを、フォークで。


パティは「あたしは、いまのままでいい」



エレベータの扉が開いて・・・。

理沙が降りてきて。


パティが「あ、リサー!」と、手を振って。


理沙はにっこり。



友里恵は「おはよー。ごはん?」



理沙はにっこり「おはよ。ごはん、もうすんだ。ねえ、トロッコ列車乗ったことある?」




友里恵は「ない」


由香は「同じく」



パティは「仕事で乗ったけど」




理沙は「勤務変更で。

「ゆふいんの森」=>「味覚トロッコ列車」

になったの。


機関車、乗ってみない?」




友里恵は「えー!うれP!」



由香「古いぞそれ」






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