第787話 お願い


ミシェルは

10号車の自分の部屋で、落ち着いて


部屋付きのナイトガウンに着替えて



眠ろうか、と



壁の鏡を見た。





すこし、やつれたかなあ(笑)なんて

思った。


予想してはいても、ちょっと衝撃。




はっきり言われちゃった事に。





でも、すっきりしてていいな、とも(笑)






めぐは、歩きながら13

号車のデッキまで来た。




「めぐ?」リサは


デッキの隣にある、ミニロビーで

めぐを待っていた。




「ミシェル、どうしたの?」



お姉さんだから、やっぱり気になるらしい。




でも、魔法の事が気になってる、なんて言えない(笑)。





めぐの知っているリサは、魔法使いじゃあない。




だから、魔法の事は秘密秘密(笑)



親友だって、それは


何故か言ってはいけない事になってる。





なので「旅情で、おセンチになってるんじゃない」と、JK言葉で軽く言っためぐだった(笑)




それは本心じゃないけれど。






「ミシェル、赤ちゃんの頃から身体弱かったから。あたし、気をつけてたの。」と、リサは


繊細なミシェルを、とても大切にしていた、と



めぐに告げる。










かわいいから、ね、と


リサに、そう言いながら

めぐは、思う。



ーーやっぱり、リサの弟なんだね。





どうして魔法使いなんだろう?




とか。





神様のした事を、まだ、めぐは知らない。






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