第783話 仲間さん
しばらく、そうして抱き合っていたけれど
でも、めぐは思う。
ーーーやっぱり、弟かな。
ルーフィに抱擁された時は、どきどきしたのに。
れーみぃと抱き合ってるみたいな、感じ。
恋心は、ちょっと感じない。
残酷だけど、恋愛ってそんなもの。
気持ちの動きはどうしようもない。
そんな時、ミシェルは言う。
「あの、婚約はいいけど、僕は好きです、ずっと前から」
深夜の食堂車。誰もいないけど。
そういう気持ちを打ち明けられても
なんとなく、めぐには実感がない。
「わたしなの?」と言う感じで。
ミシェル自身も、それまで思っていた
めぐお姉ちゃんへの思いが、なんとなく
イメージの中のものだったのかな、なんて
そんな気持ちになったりもした。
体操服だっためぐが、さっぱりしすぎていた。(笑)
それもあるかもしれないけど。
同じ魔法を使える、と言う事に
めぐお姉ちゃんのイメージが変わってしまったのもある。
おとなしそうで、優しくて、って言う
遠くから見て、守ってあげたいような
めぐお姉ちゃんが
あんな、とてつもない魔法を使えるひとだった。
そんな気持ちもあって。
でも。好き。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます