第783話 仲間さん

しばらく、そうして抱き合っていたけれど

でも、めぐは思う。


ーーーやっぱり、弟かな。



ルーフィに抱擁された時は、どきどきしたのに。



れーみぃと抱き合ってるみたいな、感じ。




恋心は、ちょっと感じない。




残酷だけど、恋愛ってそんなもの。




気持ちの動きはどうしようもない。






そんな時、ミシェルは言う。





「あの、婚約はいいけど、僕は好きです、ずっと前から」







深夜の食堂車。誰もいないけど。



そういう気持ちを打ち明けられても

なんとなく、めぐには実感がない。




「わたしなの?」と言う感じで。










ミシェル自身も、それまで思っていた

めぐお姉ちゃんへの思いが、なんとなく


イメージの中のものだったのかな、なんて

そんな気持ちになったりもした。






体操服だっためぐが、さっぱりしすぎていた。(笑)



それもあるかもしれないけど。




同じ魔法を使える、と言う事に

めぐお姉ちゃんのイメージが変わってしまったのもある。




おとなしそうで、優しくて、って言う

遠くから見て、守ってあげたいような

めぐお姉ちゃんが




あんな、とてつもない魔法を使えるひとだった。





そんな気持ちもあって。

でも。好き。

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