第604話 tower

「アメリカのため.....って言われても」と、めぐはひとりごと。


そんなのカンケーないもん(笑)って思うよね、ふつー。



とは言うものの、めぐは優しい子。



神様がお願いしてるんだから(笑)。




それに、魔法使いルーフィのご主人様の夢に入れるのかな(?)って

思ったし。



そもそも、魔法で眠ってるのに夢見るのかしら(w)なんて

思ったりも。





それでも、会って話せば何か分かるかもしれない。




そんな風に思っためぐは、いつものように


こちらの時間軸を4次元にして。


それは魔法だけど、こっちの世界で一瞬の内に


時間旅行をした。


いつもの魔法で、めぐから見ると


みんなは止まって見える。




時間軸を、自由に操れるのが魔法の凄いところ。


その、魔法は誰に習ったでもないけれど....。やっぱり

ルーフィの言うように、自分は特別な魔法使いなのかしら、って

めぐは思う。




空中に意識した魔法陣の中央に、ふわり、と乗ると

自分自身を0次元モデル化する。



4-0=4dimentionのエネルギーをそのまま、移動に使える。



そうすると、ヒッグス環境に固縛されていた素粒子のエネルギー、分子量によって

異なるが、例えば水素なら-1TeVである。


テラeV。



原子力の1000倍のエネルギーである(原子核分裂はMeV)。




その電場が、全て自由自在だ。








ぽん☆。



空気が移動するので、ちいさな音を立てて


めぐは、絶海の古城、いつか行った事のある



ルーフィのご主人、アメリカンだけど何故か魔法使いと言う(笑)


ヘンなひとのところへと、飛んだ。









いつか見たとおりの、石積みの壁が湾曲して続いている

ちょっと見ると、灯台か、タロットカードの「塔」のカードみたいな


不気味な(笑)お城の中で、ひとり眠っている美形の(笑)


ルーフィのご主人様。





「魔法使いも夢を見るのかしら」と、めぐは

首を傾げて


眠っている彼を見下ろした。

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