第367話 logic distonation


めぐは、魔法で空を飛んで行ったので

(笑)


駅からどうやって行ったのかと


みんなが不思議に思ったくらいの

遠回りの道程を

れーみぃと、

Naomiは

歩いて行って。



ようやう車庫に辿り着いたけど



とても広くて、どこにめぐがいるのかわからなかったから




「めぐー

どこぉ?」と



大きな声で、れーみぃが

言うと




めぐは、すぐそばの




倉庫みたいなところから、顔を出した。




「めぐぅ!来たよー。」と


れーみぃは、ちょっとオーバーに

出会いを喜んだ。







両手をあげて、笑顔。




とっても遠回りの道程が


淋しかったのだろうか。




でも、Naomiも一緒だけど(笑)。






あとからついて来たNaomiは、れーみぃの

かわいらしい仕種に、にこにこしていたけど




遠回りの道程に、やや閉口、と言う感じ。






「ああ、仕事あるんだね。」と


Naomiは、クールにその状況を喜んだ。




メンバーの中では、比較的苦労人の彼女だから


仕事がある事の、有り難さもよくわかっていたりする。





郵便局で、配達のアルバイトなどを

したりした事のある彼女は



時折、そうした仕事を求めても




思ったような仕事がなくて

なかなか困ったりとか


そういう経験もあった。




そう、頭の中で思ったイメージは



現実と違うって


そういう、経験を

ひょっとすると、一番よく知っている子

かもしれなかった。




そんなふうに、経験を積んで行くと

比較的、感情は抑えめ、の

表現になったりするのかもしれない。








「メイドさんするの?わぁ、楽しみだなぁ。



制服、かあいい?」なんて無邪気なれーみぃと



リサのおじさんとで




楽しいやりとりが、その一方で

始まっていた。




れーみぃは、割と社交的なので




田舎ふうの、親切な


リサのおじさんとで

結構、うまがあう、と言うのか



いい調子。


でも、言葉のやりとりは難しい(笑)のは




リサのおじさんが、北の方に似合いの

訛りのある言葉だったからで



れーみぃも、その言葉を

わかったような、そうでないような(笑)。




「んでな、メイドってばさ?」と、おじさんが言うと


れーみぃは「手羽ですかぁ?美味しいですね。


フライドチキンにすると」とか



なーんとなく噛み合わないけど



それも、言葉、とイメージが

一致しないから

そんな事も起こる(笑)。





てば、と言うおじさんの方言を


食べ物で連想してしまった、れーみぃ。



言葉は、音なので


それから、あの、鳥肉のお料理をイメージしたりもするし(笑)




イメージは立体のものだったりする。



そのイメージ同士を、一旦言葉、と言う


音で置き換えて


文字で置き換えて。




コンピューターのしてるのと同じ事を



人間もしている。





と言うより、コンピューターが

人間の真似しているのだけれど。

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