第183話 TOUCH


TOUCH



めぐが、ぬいぐるみのルーフィを

抱きしめていても

まだ、そんなに不自然な

感じもしないけれど


ルーフィが、以前

ぬいぐるみ姿の彼に話し掛けるMegを

「変に思われるよ」と言った事があった。



めぐは3歳下だけど、このあたりの

年齢差って、そのくらいの違いがあったりする。


大きな犬のぬいぐるみ姿のルーフィ、

ちょうど、もふもふするのにいいけれど。


でも、ルーフィはちょっと恥ずかしかったりするので



「下ろしてよ」と

めぐにささやく。





誰にも聞こえないように。




でも、めぐはにこにこして「だめーぇ♪」と言う。




あたしのもんだもん。




幼い子みたいに、にこにこ。




なので、ルーフィは


右手で、みんなに見えないように

めぐの胸をTouch!(笑)





「いやっ!」と

めぐは、ぬいぐるみを離した(笑)ので

ルーフィは草原に転がった。




いてて....と、ルーフィは言葉にださずに

そう思った。



おばあちゃんは、その理由がわかって

くすくす笑って。






みんなは、なんのことか解らない(笑)。








Megのお母さんは、それを、きょとん、と

眺めているけれど

そういう表情は、Megにそっくり。




その声を聞いて、畑から

のこのこやってきたのは

Megのおばあちゃん。



めぐのおばあちゃんと、ほんとにそっくり。


「劇団の方ですか?」と

のんびりと。





お茶でもどうぞ、と


農機具小屋にお招きした。



そんなところも、めぐのおばあちゃんそっくり。





おばあちゃん同士は、話が通じるらしい。

楽しそうに話をしていた。


旅の劇団、と言う話になっているみたい(笑)


だけれども、おばあちゃん同士の話だから

どこまでわかっているのだろう(笑)。




こちらの世界は、魔法も魔物もいない世界だから。



そういう事にして置こう、そんな事らしい。





おばあちゃんが一緒でよかった。



と、めぐは



ふたたびルーフィを、こんどは背中から

抱きしめてた(笑)



触られないように、と。


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