第84話  スカイレストラン




夏休みなので、お客さんは

そこそこ入っていた。


ちょっと、高級感があるし

カジュアルな服装では入れない。

そんなところもあって、静か。


そのあたりも、レストランを好む人たちには

好評で


景色を眺めながら、美味しいものを静かに頂きたいと言う、穏やかな趣味のひとお


賑やかに談笑しながら、会食をしたいと言う人達とは

相容れないのも、仕方ないところ。



なかなか、このあたりは

事前に判るものでもないので


入ってから、しまった、と

思わないように。


入り口に看板でも立てればいい、と

思ったり(笑)。




このお店は、公共の施設にあって

静かに、料理を楽しむところだった。



それなので、めぐたち若者には

あまり縁のないところだったりもする。



「はじめまして」と映写技師さんは

クリスタさんに挨拶。



クリスタさんもご挨拶をして。


「僕は、映画を作っている者なのですけれど。映画、と言っても

ほんの趣味程度のもので。


時々、ここのシアターで

上映させてもらっています。」



この町は、割と文化的に

すこし遅れてる(笑)と市長さんが

思ったのか


文化事業に力を入れていて。


彼のような創作をする人達に

シアターを貸してあげたり。


演劇を、シティホールで行ったり。




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