第41話



幾度も確かめてみる。


元通りに戻っている。


ふと、傘立てを見る。a

ベージュの傘が立っている。

振り返り、部屋を見ると......。


雑然としていた筈の部屋が、整然と片づけられており

洗濯物は畳まれて、クロゼットに収納されている。



僕はなんとなく、掴めてきた。




.......夢だ。




21歳の薗子さんの夢...ずっと、17歳からの

キャンパス・ライフを眠りながら過ごしていた。



僕の夢。空想の「その子」を思い描いて眠っていたら

偶然、21歳の薗子さんの夢、に出逢った。


その中の薗子さんは17歳。

元気にはしゃぐ、普通の高校生だ。

そんな、キャンパス・ライフを

夢に描いていたのだろう...?



何故か、僕はその夢に出逢ってしまい

そこで、17歳の薗子と

この、スマート・フォンが....。



それは、21歳の薗子さんの夢の中だから、

現実には、17歳の薗子と

僕が出逢う事はできない。


  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る