第42話


無理に、僕はあの時17歳の薗子と

桜台高校のそばの図書館で会おうとした。


でも、こちら側の世界にいる僕と逢う事はできない。


その、17歳の薗子の心の軋みが

21歳の薗子さんに伝わり

「これは夢なんだ、現実じゃない」

と気付かせてしまった。

それで、21歳の薗子さんは

こちら側の世界に覚醒した....。



全ては「夢」でつながっている。

そして、このスマート・フォンが何故か

ふたつの世界を通信している...!!



僕は、夜明けを待って

薗子に電話を掛けた。



もちろん、確かめたいと言う

気持ちもあったけれど

声を聞きたかった。話したかった。

理由なんてなかった。




ただ、愛しかった....。






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