第7話 7


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[Diary]

7月7日。

七夕だと言うのに、今年も雨だ。お天気の神様も無粋なものだ。

1年に一度のデートだっていうのに。

傘もさせずに、ミルキィ・ウェイの岸辺に佇んでいる織姫さんを思うと

心痛い。


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その日の晩、僕は夢を見た.......。


<その子>の幻影、イメージが

白い、ふわふわとした服を着て立っていた。

風の中で。長い髪を風に靡かせている。

静かに、透明な瞳で微笑んでいる。

何か、僕に語りかけているようだ.....。

僕は、何か話しかけようとした。だけど、声は届かない...。




はっ!

気付いて、起きあがる。



...やっぱり、夢だった...。

夢だったと思っては居ても、でも、どこかで現であってほしいと

儚い想いを僕は、抱いていた。


そう、人の夢と書いて「儚い」と読むんだ。

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