ヤンデレマカロン先輩

ねぇ、今日何の日か分かる?

そう、ホワイトデー。

あのさ、お前今日クラスメイトからなんかもらってたでしょ?

見せて?


へぇ、クッキーにマシュマロに、チョコレートか。

結構もらったんだね。これは何?全部ホワイトデーのお返し?

ふうん。そうなんだ。

ってことはバレンタインの日にめっちゃチョコレートとか配ったわけだ?

俺と付き合ってるのに?

俺が1学年上だからって気づかないと思ってたの?

俺、お前のことなら何でも知ってるよ?だってお前のこと大好きなんだもん。

それなのに、お前はほかの男にチョコレート配って歩いたんだ?

義理チョコ?

あはは、そんなの関係ないよ。

俺以外の男が大好きな後輩ちゃんのバレンタインチョコをもらってたっていう事実が許せないだけ。

誰に配ったの?

ほら、教えてよ。

どのクラスのどんな男に配って歩いたわけ?

今日これだけたくさんのチョコレートはどんな男からもらったわけ?

言えないんだ?

そっか、言ってくれると思ったんだけどなぁ。


悪い彼女にはお仕置きが必要だよね。

こーら、逃げちゃだーめ。

はい、目隠ししてあげる。

何も見えないでしょ。

これから後輩ちゃんは、俺に何されても抵抗できないよ。だから黙って、俺に従いな。


はい、口開けて。

もっと大きく、口開いて。


はい、噛んで。

もっと強く噛んで。


あはは、甘いでしょ。

俺からのホワイトデーのお返し。

これ、何かわかる?

そう、マカロン。

意味知ってる?


『あなたは特別な人』だよ。


後輩ちゃん、俺にとって君は、とってもとっても特別な人。

他の誰にもあげないよ?

ずーっとこのまま縛り上げて、どこにも行かないよう首輪をつけて、俺がじっくり、幸せにしてあげるね。

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