第75話・見知らぬ記憶
此処は『勇者の国』
『亜空間』に創られたこの国では様々な人種・・・。
人族や魔族が共に暮らし発展を遂げて来た。
『亜空間』とは言ってもその土地は広大であり、
様々な街が存在している・・・。
そして此処・・・。
主が留守をするこの大きな屋敷の地下では、
2人の男女が図面が張られている黒板を前に話し込んで居た。
「・・・要するにコナギ様は単体では戦えないと?」
「い、いえ、別に戦えない訳じゃありません。
僕単体の能力では『Cランク』の冒険者程度の力しかありません。
それでは万が一の場合・・・。
主様の御役に立てないのです」
『なるほど・・・』と、
『メイド服』を着た女性が顎に手を当てながら考え込んでいた・・・。
屋敷の地下に在るこの場所はユウナギの開発室であり、
この部屋の主であるユウナギが製作する『魔道具』の開発現場である。
その部屋に居るのは、この屋敷のメイド長である『リアンダー』と、
ユウナギの擬体であり、仮初めの『命』を宿した『コナギ』の2人が、
意見を出し合い頭を悩ませていたのだった・・・。
「リアンダーさんは『魔道具』などを制作する際、
主の製作の補佐をしていると聞いたのですが?」
「・・・いつもって訳じゃないですよ?
私にも仕事がありますので・・・」
そう返答したリアンダーにコナギは『そうですか・・・』と、
残念そうに項垂れていた・・・。
そんなコナギを見て少し困り顔を見せたリアンダーは、
ふとある事を思い出し、それを口にした・・・。
「・・・そう言えば、
新しく製作した擬体のバージョンアップがどうとかって・・・」
やや天井を見ながらそう口を開くと、
コナギが前のめりで口を開いて来た・・・。
「あ、あああ・・・あるのですかっ!?
ぼ、僕をバージョンアップする方法がっ!?」
コナギの勢いにリアンダーは顏を引き攣らせ後退りながら頷くと、
記憶を辿り始めた・・・。
(確かあのお披露目会の前日・・・。
興奮気味に新しい擬体の説明をされたけど、
私は忙しかったからあまり覚えて・・・)
記憶を辿りながらもその曖昧さに顏を引き攣らせた時、
その記憶の端に残って居た光景を思い出した・・・。
『あっ!』と声を出したリアンダーは、
急ぎ『開発室』の倉庫に駆け出すと、ゴソゴソと何かを探し始めた・・・。
コナギも慌ててリアンダーの後を追い、
倉庫の扉の前で不安げな顔をして立って居ると、
『あった・・・』とリアンダーの安堵の声を聞いた・・・。
「・・・リアンダーさん?」
「あったわ・・・コナギ様。
コレよ・・・間違いなくあの時チラ見した『図面』っ!」
嬉しそうにそう声を上げたリアンダーは、
手に持つ『図面』を広げ興味深そうに凝視していた。
そんなリアンダーにコナギは少し不安げな無表情を浮かべて居ると、
笑みを浮かべたリアンダーは『コレよ、コレ・・・』と楽し気に言いながら、
先程まで居た黒板の前まで移動したのだった・・・。
大きな黒板に貼り出された『図面』の横に、
リアンダーが手にした『図面』を張り出すと、
『・・・コレって?』とコナギが興味深そうに見つめていた。
「えぇ、コレは紛れもなく、コナギ様・・・。
貴方のバージョンアップの図面よ♪」
「で、では・・・僕は?」
「フフッ・・・。
貴方の望み・・・叶うわよ♪」
「やったぁぁっ!」
コナギのバージョンアップの為の図面を手に入れた2人は、
そう声を挙げ喜び合って居たのだが・・・。
それはすぐに色褪せてしまった・・・。
「・・・こ、ここに書かれている素材って、
どこで手に入るのですか?」
「・・・・・」
そうコナギが尋ねるも、リアンダーはすぐに顔を曇らせ、
ただ、肩を竦めるしかなかった・・・。
「・・・えっと」
沈黙に耐え兼ねたコナギが言い淀んでいると、
リアンダーが難しい顔をしながら呟いた・・・。
「コレの代わりになるモノなら・・・」
「・・・リアンダーさん?」
呟くリアンダーにコナギが覗き込み見ていると、
伏せた目は真っ直ぐコナギの目を見据え口を開いた・・・。
「その素材は流石に無理ですが、
それの代わりになるモノでしたら・・・何とかなるかもしれません」
「・・・本当ですかっ!?」
『コクリ』と小さく頷いたリアンダーは笑みを見せると、
『すぐに戻りますので・・・』とそう言って部屋を飛び出て行ってしまった。
「・・・えっと」
1人ポツンと取り残されたコナギは退屈の余り、
この混沌と化す部屋を浄化すべく掃除し始めた・・・。
そして2時間余り経過した時だった・・・。
「あとはこの辺りを・・・」
そう呟いたコナギの視界を掠めたその場所に違和感を感じた・・・。
『ブブブゥッ・・・ブブッ・・・』
「あ、頭が・・・」
コナギの脳裏に突然ノイズ音が混じり始めると、
突然妙な映像が頭の中で流れ始め困惑した・・・
(・・・こ、この記憶はっ!?
ぼ、僕は・・・こんな記憶・・・知ら・・・ない・・・)
その映像とは・・・。
{・・・おいっ!優香っ!?
お前・・・な、何やってんだよっ!?}
{・・・あぁ~、お兄・・・もう帰って来たんだ~?
あぁ~・・・。これは想定外過ぎて逆に笑えるし・・・}
{・・・お、お前・・・。
えっ!?と、父さんっ!?か、母さんっ!?}
{・・・・・}
{ゆ、優香っ!?お、お前・・・お前・・・}
{フフフフフ・・・。
みんな・・・みんな・・・居なくなっちゃえば・・・♪}
{そ、そこをどけぇぇぇぇぇっ!}
コナギが見た映像は一人称視点だった・・・。
見慣れない服装をしたまだ若い女の子が、
血塗れの包丁を手に持ち、こちらを振り向いて笑っていた。
その顔には鮮血が飛び散っており狂気に満ち、
こちらを見る女の子はまともと言える状態ではなかった。
そしてその女の子の傍らには、血塗れで倒れている、
男性と女性が横たわっており、既に死んでいる事が見て取れるほどの惨状だった。
{・・・お、おい・・・お、お前・・・
そんなモノ持って・・・一体何やってんだよっ!?}
{フフフフフ・・・}
その女の子はゆっくりと、まるでスローモーションのように立ち上がると、
狂気に満ちた目でこちらを見て笑っていた・・・。
そしてゆっくりと・・・。
フラフラとよろめきながら、こちらに近付いて来た・・・。
{・・・お兄。
フフフフ・・・ハハハハ・・・}
{や、やめろぉぉぉぉぉぉっ!}
『ブツン』
~ 開発室・作業台 ~
「やめろぉぉぉぉぉっ!」
「っ!?」
突然そう叫び声を挙げながら目を覚ますと、
そこはコナギが居た『開発室』だった・・・。
「ど、どうしたのっ!?」
「・・・えっ?」
その声に茫然としたままのコナギが視線を向けると、
そこにはリアンダーが心配そうにこちらを見つめていたのだった・・・。
「あっ、あれ?リアンダー・・・さん?」
「・・・突然どうしたのよっ!?」
「な、何が・・・ですか?」
首を傾げるコナギにリアンダーは『はぁ?』と声を挙げ、
そして説明した・・・。
「私がここに戻ってきたら貴方が倒れていて・・・
だからこの作業台の上に・・・」
「・・・倒れていた?僕がですか?」
「覚えてないのっ!?」
「・・・はい。一体僕に何があったのでしょうか?」
そう尋ねるコナギにリアンダーは困惑するしかなかった。
戸惑うリアンダーを他所に、コナギは首を傾げながら話しを続けた。
「・・・ところで代用品は手に入ったのですか?」
何事もなかったかのようにコナギがそう尋ねると、
不審がりのながらも『えぇ・・・』と答えた。
「・・・それは良かったです。
では早速、バージョンアップを・・・」
薄く笑みを浮かべながら作業台から降りようとした時、
リアンダーが『ちょっと待って』とコナギの行動を止めた。
「・・・もうこんな時間だから、
貴方のバージョンアップは明日にしましょう」
「・・・時間?」
リアンダーの声にコナギは部屋に在る時計へと視線を向けると、
既に時計の針はPM20:00を回っていた。
「えっ!?もうこんな時間っ!?」
驚くコナギにリアンダーは軽く息を吐くと、
『私も仕事があるし・・・』と肩を竦めて見せた。
「・・・あっ、あぁ~そうですよね?
す、すみません・・・」
そう謝罪し今日は解散となり、
リアンダーはこの部屋から退室して行った・・・。
1人ポツンと残されたコナギは、
作業台の上から部屋を見渡すと不思議そうな表情となっていた。
(・・・あれ?僕は一体何をして・・・?)
暫くの間『うーん』と考えてはいたものの、
コナギが見た『映像』の事は何1つ覚えてはいなかったのだ。
だが・・・。
違和感は少なからずあったのだ・・・。
(・・・どうして僕は倒れていたんだろ?
それにこの・・・)
『ズキンッ!』
「クッ!」
再び頭痛に襲われたコナギは、
痛む頭を押さえながら横たわると、
天井を見つめながら呟いたのだった・・・。
「この痛み、前にも・・・」
そう声を漏らした途端、
コナギの意識は消失し翌朝リアンダーに起こされるまで目を覚まさなかった。
リアンダーに起こされる形となったコナギだったが、
頭の中のモヤのせいでスッキリとはしていなかった。
開発室の中で作業を始めているリアンダーの問いにも、
生返事を返す程度だった。
コナギの様子に訝しい表情を浮かべたリアンダーは、
未だ作業台の上に居るコナギの所まで来てあからさまに不満げに声を挙げた。
「ちょっとっ!貴方が手伝ってほしいって言うから、
私は忙しい中手伝っているのにっ!
一体どう言う事なのよっ!?」
「す、すみませんっ!」
身体からゆらゆらと魔力を立ち昇らせながら、
コナギを一喝すると、慌てて作業台から飛び降り動き始めた。
~ 昼過ぎ ~
ランチの準備があると言う事で、
リアンダーはコナギに指示を出すと暫くの間その場を離れた。
『開発室』から退出し扉を閉めようと時、
振り返ったリアンダーはこう言った。
「私が居ない間に助っ人を呼んであるから、
そいつにも手伝わせるのよ?」
「・・・わかりました」
『バタン』と扉が閉まった時、
コナギは作業をしながら『誰だろ?』と呟いていたが、
その正体はすぐにわかる事になったのだった・・・。
コナギは素材となるモノを大きなテーブルの上に置いていた時、
『ドンドン』と扉を叩く音がした。
『はーい』とコナギが答えようとした時、
『たのもーっ!』とその物言いに、
リアンダーが言っていた『助っ人』が誰か容易に想像出来た。
「・・・エ、エルさん、どうぞ」
「うむっ!」
『ガチャ』と音を立てて中に入って来たのは、
コナギが予想した通りの人物・・・『エル』だった。
そして中へと入りながら辺りをキョロキョロと見渡すと、
首を傾げたエルが尋ねてきた。
「ふむ・・・。リアンダー殿が居らぬようだが?」
エルの問いにコナギが答えると、
挨拶もそこそこに作業を手伝ってもらった・・・。
そしてその作業中・・・。
エルはその手を止めコナギに話しかけて来た。
「何でも君は自立型の擬体と聞き及んだのだが、
それに相違ないか?」
「・・・はい、そうですけど?」
「うむ・・・。
あの森・・・『ディープなんちゃら』とか言う場所では、
話す暇などなかったからな・・・。
半信半疑ではあったが・・・だが、その様子では・・・」
腕を組み珍しいモノでも見るかのようにこちらを見るエルに、
少し顔を引き攣らせながらそう答えるコナギの心中は溜息を吐いていた。
(・・・手を動かして欲しいんだけどな~?
でもどうしてよりよにもよってエルさんなんだろ?)
エルの質問に適当に応えながら作業するコナギは既に面倒臭くなっていた。
そして更に1時間後・・・。
『ガチャリ』と突然開いた扉の前には、
リアンダーが大きな木箱を抱えながら入って来た。
慌ててコナギは重そうな木箱を受け取り、
ソレを大きなテーブルへと置いた。
「え~っと~・・・ふむふむ。
大方作業は片付いたようね?」
「はい」
そう言いながら次の作業へと移ろうとした時、
エルが『リアンダー殿』と声を掛け、再び作業は停止してしまった。
『やれやれ』と溜息を吐くコナギだったが、
エルの声に興味を抱いた。
「リアンダー殿。
例のモノは持って来たが・・・」
「・・・今回ユウナギ様がお求めになられていたであろう、
『神石』は私達にはどうする事も出来ないから、
それならばと言う事で・・・貴様に・・・。
『魔力結晶』を頼んだのよ」
この時コナギはリアンダーの『貴様』と言う言葉にとても驚いたが、
エル自身はさほど気にする様子もなく話していった事に再び驚いていた。
コナギが唖然としていた時、
その様子に気付いたリアンダーが笑顔を見せると、
コナギも『コクコク』と小さく頷いた。
そして準備を整えたコナギ達は作業台の所まで来ると、
エルに持参した『魔力結晶』を出させ、
ソレを作業台の上に置いた。
※ 魔力結晶
濃い紫色をした『多結晶』のクリスタル。
純度の高い魔力結晶は濃い紫色をしており、
その濃い魔力のせいか、かなりの重量となっている。
魔石との違いは簡単で、
鉱石内に含まれる魔力の結晶の粒があるモノを、
魔石といい、純粋な濃度の濃い魔力が物質化したモノを、
魔力結晶と言う。
エルが持参した『魔力結晶』はかなりのモノであり、
期待に胸を膨らませるコナギではあったが、
ここでリアンダーが話を切り出していった・・・。
「さて・・・これからが問題ね?」
『問題?』
リアンダーの言葉にコナギとエルがそう言うと、
『まずは・・・』と続けて口を開いていった。
「まずは彼・・・つまりコナギ様をスキャンし、
今ある『コア』の状態を調べなくちゃいけないわ・・・。
それに一度バラさないと・・・」
そう言いながらコナギを見つめるリアンダーの視線が、
とても楽しそうにしていのが気になった。
「リ、リアンダー・・・さん?
顔がとても楽し気な事が気になるのですが?」
゛「フフフ・・・そう?♪
私はユウナギ様の助手でもあるのよ?
バラすなんて・・・フフフ♪」
『こ、こわっ!』
「あら?心配しなくても大丈夫ですよ?
私・・・たまにしか失敗しませんので♪」
「たっ、たまにっ!?
たまに失敗するのですかっ!?」
「・・・フフフ♪」
コナギとエルが顏を引き攣らせるほど、
リアンダーの顔は満面の笑みではあったが、
それに逆らえない2人は、素直に従うのしかなかったのだった・・・。
それから2時間後・・・。
『ウィーン、ウィーン、ズガガガガッ!
バキンっ!カチッ!プシューッ!』と、様々な作業音が響いていた。
作業台の上で細かい作業を行うリアンダーに対し、
エルはコナギ共に擬体である身体を分解していたのだった・・・。
そしてその作業の最中、エルはブツブツと何かを言っていた。
「ユ、ユウナギのヤツ・・・。
ど、どこでこんな技術を習得したと言うのだ?
それにこんなモノを作るのが勇者の仕事なのか?
ぐぬぬぬぬ・・・この私とした事が、勇者に後れをとる事など・・・」
そうブツブツと言いながら作業をするエルに、
コナギは何も聞こえないフリをしていた・・・。
そしてある程度・・・。
コナギの身体を分解し終わった時、
作業をし終えたリアンダーが妖しい笑みを浮かべながら口を開いた。
「フフフ・・・♪
コレは今まで私が作って来た中で・・・
さいっっっっ高の出来っ♪
ユウナギ様のモノと比べても決して引けは取らないわ♪」
顔を引き攣らせる2人に、
満面の笑顔で応えたリアンダーは指示を出した。
「さて、エル・・・。
貴様はさっさとコナギ様の上半身を吊り下げろ。
私はその間に着替えて来るわ」
「・・・は、はい」
「・・・エ、エルさんっ!?
ふ、二人の間に一体何があったんですかっ!?」
エルに対しその振舞いの悪さに、
流石のコナギもそう言ったのだが、エルは俯きながら答えた。
「コナギ殿・・・。
この世には在るのだ・・・。
決して逆らってはいけないモノがっ!」
『ガバッ!』と顔を上げたエルの目には、
薄っすらと涙が滲んでいたのだった・・・。
(ぎ、擬体なのに・・・?)
そう一瞬思ったコナギだつたが、
リアンダーの『早くしなさいっ!』のその声に、
エルは逆らう事もしなかった。
『ガッシャンッ!』とコナギは上半身と下半身が完全に分断され、
その上半身はエルの手によって『固定台』でロックされた・・・。
緑色の衣服に着替えて来たリアンダーは、
まるでこれから『オペ』でも行うかのような出で立ちだった。
そしてコナギへと近づいたリアンダーは、
不安げなコナギにこう尋ねて来たのだ・・・。
「途轍もない痛みが来るだろうから、
上半身の『神経回路』は切断しておくけど・・・」
そう言って来たリアンダーにコナギはただ『はい』とだけ答えたのだが、
この時、コナギは気付いてしまった・・・。
恐らく気付かない方が良かったのだが、
気付いてしまったのだ・・・。
そのマスクの下の口元が笑みを浮かべて居た事に・・・。
(ヤ、ヤバ・・・い?)
一瞬そう考えたコナギの顔が『ヒク』ついた・・・。
『じっ』と見つめるリアンダーの視線は動かないまま一歩下がった・・・。
『ゴクリ』とその不穏な空気にコナギの喉が鳴ると、
正面に立つリアンダーのマスクの下からこんな声が聞こえた・・・。
『・・・アハッ♪』と・・・。
そして恐怖で怯え始めたコナギに、
続けざまにこう言ったのだ・・・。
「意識はクリアにしておくから♪
貴方は自分の身体がどうなって行くのかを確認して、
後々の為にしっっっかり覚えておいて♪」
「ど、どうしてその必要が?」
「・・・フフフ♪
万が一って事もあるし、そ・れ・に・・・
意識がありながらに解体されるその様子を見られるなんて、
とても快楽的じゃない?
フフフ・・・貴方がとても羨ましいわ~♪」
『何でだよっ!?』と一瞬言葉を出してしまいそうだったが、
余りの恐怖にコナギは目に涙を滲ませるのが精一杯だった・・・。
(・・・擬体なのに?)
不覚にもエルの時に思った事を再び思ったが、
その言葉も口にする事はなかった。
何故なら・・・『怖いから』
こうしてコナギのバージョンアップ(実験)が行われて行ったのだった。
『キュイーン・・・。バリバリバリッ!
ブ・ブブゥ・・・ブブッ!
ウイーン、ガシャンッ!ガリガリガリガリッ!
ブチンッ!ドサッ!ガシャーンッ!』
とある『開発室』の一室で、
狂気な音を響かせる者達の事は誰も知らなかったと言う・・・。
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