第55話 怪盗・レディ・ルーズベルト
未だに岩山の上で打ち合わせを強いる者達・・・。
そんな者達に興味が薄れ始めたチャダ子と羊は・・・。
「・・・あっ!?」
「メ、メルゥッ!?」
「ユウナギ様の事忘れてたっ!」
「メルゥ~!」
慌てて立ち上がった1人と一匹・・・。
辺りを見渡すと、落下による影響か?
それとも先程の爆風による影響なのかは定かではないが、
発見されたユウナギの姿は、
まるで『名古屋城』の『鯱鉾』のように仰け反り返っていた。
「ユ、ユウナギ様っ!?」
「メ、メッルゥ~」
駆け寄った1人と一匹はユウナギの安否を確かめると、
チャダ子の顔が『ピクッ』とヒク付いた・・・。
「メ、メルメルゥゥゥ」
その表情を見た羊は再びユウナギに視線を向けると、
頭を抱え呆れてしまったのだった・・・。
「・・・ZZZ・・・zzz・・・スヤスヤ~・・・」
「ねっ・・・寝てるっ!?」
「メッ、メルッ!?」
「こ、この態勢で・・・そしてこんな状況下でっ!?
ど、どうして貴方は寝られるのですか~?」
真剣に爆睡しているユウナギに呆れながらチャダ子がそう文句を言うと、
『んんっ・・・う、うるせーな~』っとユウナギが目を覚ましたのだった。
目を寒したユウナギは自分の状況を確認すると、
『・・・またか~?最近どーも寝相悪いんだよな~?』と言い始めた。
「ま、まさかの寝相だったっ!?」
「メ、メルゥッ!?」
チャダ子同様羊も同感だったらしく驚いていると、
『あらよっとっ!』と言う掛け声を発したユウナギは、
反動を付けてアクロバティックに飛びながら空中でその身体を一回転させ着地した。
そしてまるで体操選手のように姿勢正しく着地を決めると、
自分自身で『10点満点だなっ!』と、さわやかにそう言った。
それをただ茫然と見ていた1人と一匹を見たユウナギは、
『・・・すまん、マジで寝てたわ』と真顔でそう告げた。
「は、はぁ・・・そ、そうですか・・・。
それは~・・・よ、良かったです・・・ね」
「メ、メル・・・」
何と言っていいか分からない1人と一匹に対し、
ユウナギは『で・・・?状況は?』と告げると、
チャダ子と羊は互いに顔を見合わせながらも説明していった。
「なるほどな~・・・って・・・ん?
あ、あいつらって・・・」
岩の上で未だに何やら話し込んでいる者達を見て、
ユウナギがそう呟くと左目を手で隠しながらスキルを発動した。
「・・・鷹の
スキルを発動したユウナギの目には、
岩の上に居る覆面を被った男達をしっかりと捉えていた。
(やっぱりあいつらか・・・)
そんな時だった・・・。
ユウナギ達が居る場所から離れているアスティナ達から念話が飛んで来た。
{ちょ、ちょっとユウナギーっ!?
私達はいつまでこんな所に居ればいいのよっ!}
荒々しい口調でそう念話を送って来たアスティナ達に、
ユウナギはとても面倒そうな表情を浮かべその声に返答した。
{あぁ~っと・・・。
お前達はまだ動くんじゃねーぞ?}
{ど、どうしてよ?
って言うか、いつまで此処に居ればいいのよ?}
{いや~・・・実はよ~?
今ちーっとばっかし面倒な事になっててよ~
もう少しそこでじっとしててもらいてーんだよ}
ユウナギのそんな声にアスティナ達は容赦なく文句を言い放つが、
そんな声にユウナギはこう言ったのだった。
{・・・お前達がこっちに来れば、
誰かが死ぬ事になるが・・・それでもいいか?}
そんなユウナギの声にアスティナ達は言葉を詰まらせ、
その真剣な物言いに今の現状が『ヤバイ』と感じその指示に従った。
少しの間無言になったユウナギを見て状況を察するも、
暫くして再びあくどい表情を浮かべたユウナギに、
チャダ子と羊はその表情を引き攣らせた・・・。
「ユ、ユウナギ・・・さ、様?
も、もしかして・・・な、何やら悪だくみを・・・?」
「メ、メルゥ~?」
その問いにこちらを見たユウナギはより一層不気味な笑みを浮かべると、
再び視線を岩の上へと向け、ニヤけながらこう呟いた。
「クックックッ・・・。
戦場で背中を見せるヤツがいけないのだよ・・・」
そう呟いたユウナギはマジックボックスに手を突っ込むと、
その中からある『魔道具』を取り出した・・・。
「テレレテッテレ~♪
RPG-7型・E・ロケットパンチ~♪」
悪そうな笑みでそう言ったユウナギに、
1人と一匹は見慣れないその『魔道具』に目を丸くしていた。
何も反応を示さない1人と一匹に対し、
ユウナギは唇をとんがらせながら・・・
『なるほどね・・・こりゃ~理解してねーな?』と、呟くと、
咳払いを『コホン』と1つ入れ、
手に持つ『魔道具』の説明を始めるのだった・・・。
「愚民共っ!説明しようっ!
この天才発明家であるユウナギ様が発明した武器・・・
RPG-7型・E・ロケットパンチとはっ!
我が母星である地球に嘗てあったソ連と言う国の武器で、
対戦車擲弾発射器をモチーフに、
この天才たるこのユウナギ様が、血と汗と努力・・・そしてっ!
少しのロマンを詰め込んだ武器なのであ~るっ!」
『・・・・・』と1人と一匹がその説明に沈黙する中、
それをスルーしながらまだその説明は続いた。
「ち・な・み・にっ!その少しのロマンとはっ!
男の子ならみんな大好きなロケットパンチをその弾頭として使用し、
このロケットパンチが当たった瞬間・・・
大爆発を起こすよう緻密に設計されたモノなのだぁぁぁっ!
わっはっはっはっはっ!」
1人と一匹が茫然と立ち尽くす中、
説明を終えたユウナギは構う事もなく、
『よっこらせっ!』と言いながら『RPG-7型・E・ロケットパンチ』を構えた。
そして照準器を覗き込みながらまた一人で何やら呟き始めた。
「因みに・・・この武器の名称にある・・・」
『・・・ガチャ』
「『E』ってのは・・・」
そう呟きながら狙いを定め、舌舐めずりをしながら、
『ファイヤーッ!』と叫びつつトリガーを引き、
『パシュッ!』と音を立てながら発射された後・・・、
その『E』についての説明を大声でし始めた。
「このEってのはっ!
『エンジョイ』の『E』でありっ!
この天才発明家であるこの俺様のロケットパンチをっ!
『楽しめっ!』と言う意味の『E』だっ!」
『ブシュー』と聞き慣れない音を発しながら、
ユウナギが製作した『ロケットパンチ』は、
岩の上に居る覆面を被った男達に向けて飛んで行った・・・。
一方未だ呑気に岩の上で何やら話し込んでいる2人は・・・。
「なぁ~クレベールはん?
そろそろどないするか決めなあかんのとちゃいますか?」
「ん~・・・そうね~・・・。
観客の皆様を待たせるのもダメよね~?」
「ほんまでっせ?早ようしたらな、皆さん飽きてまうしね」
「そうね~・・・じゃ~そろそろ僕ちゃん達の正体を明かすとしましょうか?」
そう話し合いながら覆面をした2人の男性が振り返り、
『フッフッフッ~♪お待たせしちゃったわ・・・ね?』と、
言いながら前方から奇妙な音を立て飛来する物体に、
2人の男性は目を細めた・・・。
「・・・ク、クレベール・・・はん?
あ、あれ・・・なんやろか?」
「・・・何かしらね~?
妙な音を立てながらこっちへ飛んで来ているけど~・・・」
すると離れた場所から突然大きな声がクレベールの耳に届き、
不覚にも飛来する物体から注意が逸れてしまったのだった。
『ぶっっっとべぇぇぇぇぇぇっ!』
『えっ!?』と2人の覆面を被った男達がそう言った瞬間、
その物体は足元に広がる岩へと直撃すると、
『ドッカァァァァンッ!』と轟音を立てて爆発したのだった・・・。
『フンッ!どーんなもんよぉぉぉ~♪』
そう楽し気な声を挙げるユウナギを他所に、
1人と一匹は遅れて来るその『衝撃波』に髪と羊毛をなびかせ、
その爆風の凄さに顏を顰めたのだった・・・。
爆発し土煙りが晴れると、その岩の上に人はおらず、
大きく穿った岩だけがその爆発の威力を物語っていた・・・。
そしてその威力にご満悦であるはずのユウナギだが、
その威力を確認した時こう呟いていた・・・。
「・・・ちっ、爆発した瞬間あの野郎・・・
レジストして威力を半減させやがったな?」
ユウナギがそう舌打ちをした瞬間・・・。
『カラン、カラン、カラン』っと球体上のモノが、
ユウナギ達の足元に落ちて来た。
「・・・こ、これはっ!?」
『何ですか・・・コレ?』としゃがみ込みその物体に注目するチャダ子に、
ユウナギは一瞬にして真顔になると声を張り上げながら突き飛ばし、
また・・・。
羊に至っては間に合わないと判断したユウナギは、
飛びつきながら羊の身体に上に覆い被さった・・・。
『ドドドーンッ!』
『きゃぁぁぁっ!』とその爆発に悲鳴を挙げたチャダ子は、
ユウナギが突き飛ばしたおかげで多少の爆風と小石の礫だけで済んだのだった。
「・・・うぐっ。
た、助かっ・・・たの?」
頭を庇った両腕を除けながら上体を起こすと、
一面土煙りに覆われ視界が利かなかった・・・。
「ユ、ユウナギ様っ!?」
視界が利かない事に不安を感じたチャダ子がそう声を挙げると、
『・・・メッ、メ・・・ル・・・』と弱々しい羊の声が聞こえた。
「ひ、羊さんっ!?」
その弱々しい声にチャダ子は一目散に駆け出すと、
まだ土煙りが舞う中、何処かから這い出る羊の姿が見えた。
「ひ、羊さんっ!?大丈夫ですかっ!?」
「・・・メルッ」
そう声を挙げるものの、羊はチャダ子に構う事無く、
『メルゥーッ!メルゥーッ!』と何かに対し悲し気な声を挙げていた。
「・・・も、もしかして?」
弱々しい声でそう言葉を漏らしたチャダ子は、
急いで羊の元へと滑り込むように辿り着いた。
「メルゥ~・・・メルゥ~・・・」
「ユ、ユウナギ様っ!?」
まだ土煙りが晴れきれない中、
チャダ子が目にしたのは、身体を丸めなから呻き声を漏らすユウナギだった。
「ユ、ユウナギ様っ!?ユウナギ様っ!?
こ、これは・・・ひ、ひどいっ!?」
チャダ子が目にしたのは、
左半身が爆風と熱によって焼けただれたユウナギの左半身だった。
『い、今すぐ回復をっ!』と、チャダ子がそう叫んだ時、
『フッフッフッフッ・・・』と何処からともなく女性の笑い声が響いて来た。
「な、何者なのですっ!?
こ、こんな卑劣な事をよくも・・・」
「メッルゥーッ!」
怒りの表情を浮かべる1人と一匹に、
笑い声を響かせた女性の声が木霊してきた・・・。
「卑劣って何よっ!?
あんた達がこっちの話を聞かないからでしょうがっ!
因みに~・・・だけどさ~?
その爆風にはちょい仕掛けがあってね~?
魔力で張られている障壁なんかは軽々と突破しちゃうのよね~♪」
「そ、そんな卑劣なっ!?」
「フフフフフフ・・・卑劣~?
フンッ!それは私達にとっちや誉め言葉よ♪」
そんな声にチャダ子は顔を引き攣らせるも、
呻き声を漏らすユウナギの回復をし始めた・・・。
(このままじゃユウナギ様がもたないっ!
で、でも・・・そのお仲間さん達を呼んでしまっては被害が・・・
私があの時この『白い霧』の範囲を決めなければこんな事にはっ!)
そう思い詰めるチャダ子の額に汗が浮かぶも、
ユウナギの治療に意識を集中するのだった。
そして土煙りが晴れ視線を岩の上へと向けた時、
片膝を着く覆面を被った男達が挟むように、
1人の女性がその中央に立って笑みを浮かべて居た・・・。
『くっ』と顔を顰め睨みつけるように視線を向けるチャダ子に、
その中央に立つ女性が声を挙げた。
「・・・フッフッフッフッ。聞きなさいっ!哀れな子羊共っ!」
その言葉に一瞬・・・チャダ子はその視線を隣に居る羊へと移すが、
羊は困ったように『メル?』と声を漏らすだけだった。
「聞いて驚きなさいっ!」
その言葉をきっかけに、『太っちょの男性』が立ち上がると、
何やら口上を口にし始めた・・・。
『お宝探して右往左往♪』
すると次に『ヒョロい男性』が立ち上がり決め顔で口上を続けた。
『窃盗・強奪何でもござれっ♪』
最後に斜に構えた女性が口上を言いながら『キラリ』と笑みを浮かべた。
『三人組の天下無双・・・』
そして最後の『決め』をそれぞれ独特なポーズを決めながら締めくくった。
『我らっ!怪盗っ!レディ・ルーズベルトッ!』
そう三人組が決めを終えたところで、
その一味の『ボス』である女性が、身体をくねらせながら艶めかしくポーズを取り、
チャダ子達へ向けてこう言った・・・。
『その冥界の羊ちゃん♪頂くわね♪』
その言葉が合図なのか、そう言い終えたところで、
『三人組』の背後で『ちゅどーん』と爆発が起こったのは言うまでもない。
チャダ子が両手をかざし、ユウナキの治療に努めるも、
それを遮るような言葉を『ヒョロい男性』が口を開いた。
「そこで間抜けな男を治療しているお嬢ちゃん♪
そんなヤツはほっといていいからさ~
僕ちゃん達の頼み事を聞いてもらえないかしら~?」
そんな言葉にチャダ子は『くっ』と怒りを抑え、
岩の上でニヤける三人組に声を張り上げた・・・。
「どう言うつもりか知らないけどっ!
私とこの羊さんをこれ以上怒らせない方が身のためよっ!」
その言葉に『ぎゃはははは』と笑う三人組達は、
先程こちらへと投げて来たモノを手の上で弾ませ始めたのだった。
「フフフフフフ・・・。
私の言う事が聞けないのなら~・・・
もう一度コレを~投げちゃおうかな~?」
薄く笑みを浮かべた女性の『ボス』が艶っぽくそう言うと、
治療を続けるチャダ子は奥歯を『ギチッ!』と噛み締めた。
(い、今すぐ・・・こいつら全員を殺してやりたいっ!
で、でも、今ここで治療を止めたら・・・)
その悔しさからからユウナギにかざしている手が怒りによって震え、
またそれを聞いていた羊もまた『メルゥ・・・』と怒りの形相へと変わっていた。
そして岩の上ではしゃぐ三人組はと言うと、
『投げちゃおう~かな~?どうしようかな~?』と、
相手が不利な状況を楽しむかのようにはしゃいでいた。
そんな時だった・・・。
チャダ子が怒り羊が激怒していた時・・・。
『白い霧』の向こうから絶叫に近い声が聞こえて来た・・・。
「きっっっっさまぁぁぁぁぁぁっ!
よくもユウナギをーっ!」
一瞬声がする方向から『白銀』の光が『白い霧』を貫くと、
その中から怒りに満ちたアスティナが猛然と突進して来た。
「貴様ら必ずこの私がぶっっっっ殺すっ!
この白銀の光に焼かれて死ねぇぇぇっ!」
そう言いながら突進して来るアスティナは、
マジックスボックスから『白銀の剣』を荒々しく引き抜いた。
後少しでユウナギ達の所へと辿り着こうとした時だった・・・。
突如としてアステイナの頭の中に聞き慣れた声が流れて来た。
{アスティナッ!貴女はまた同じ事を繰り返すのですかっ!}
その声にアスティナは背筋に寒気が走ると、
『ザザァァァーッ!』と地面を滑りながら停止した。
そして辺りを『キョロキョロ』とすると声を張り上げた。
「あんたぁぁぁぁっ!一体何処に居るのよっ!
出て来なさいよーっ!」
『白銀の剣』を構えたアスティナに、
今度はその場に居る者達に声が届いた。
「フッフッフッ!ハッハッハッハァーッ!
ユウナギッ!貴様ともあろう者がっ!だらしないぞっ!」
その突如として木霊したその笑い声はアスティナが思っていた人物ではなく、
男性の笑い声だった・・・。
「・・・何者よっ!?」
『タッタッタッタッタッ・・・・』
1つに聞こえていたその足音は、
やがて2つの足音へと変わると『とうっ!』と言う声と共に、
別の大きな岩で2人がクロスするように回転しながら背中を向け着地すると、
振り返ったその2人は仮面を装着しており、
その仮面の奥に光る目が『キランッ!』と光を放っていた。
そんな光景を見せられたアスティナは、
呻くように『あ、あんた達・・・』と言葉を吐き頭を抱え込んでしまっていた。
すると男性が男性が口角を上げながら爽やかに声を出すと、
女性もまたそれに続き声を挙げた。
「強敵と書いて『友』と呼ぶこの男をっ!
貴様達の好き勝手にはさせんっ!」
「・・・そう。我ら『謎の勇者刑事』がっ!
貴方達に引導を渡してあげるわっ!」
男女2人組が『ビシッ!』と指を向けながらそう声を挙げると、
呆れた表情を浮かべたアスティナが嫌々ながら口を開いた。
「・・・どっちに指向けてんのよ?
あっちっ!あんた達が指を向けるのはあっちだからっ!」
そんなアスティナの言葉に、男女は『・・・えっ?』と驚くと、
その男性がアスティナに対しこんな事を言い出した。
「フ、フンッ!よ、よく見ろっ!アスティナよっ!」
「な、何よ?って・・・。
あ、あんた達、私の名前言ってる時点で、
謎でも何でもないからね?」
「フフフッ!そんな事今はどうでもいいっ!
それよりももっとよく見るんだっ!アスティナよっ!
この俺の指先をよく見るのだっ!」
『・・・指先~?』そう言いながらアスティナは目を凝らし、
その男の指先を凝視すると、
何と・・・その男の指先が曲がって『三人組』の方へと向けられていたのだった。
「・・・そんなのどうでもいいわよっ!」
激怒するアスティナに『フッ』と鼻で笑うその男性に怒りが込み上げたが、
いつまでも放置されている『三人組』は声を荒げ始めた。
「いつまで茶番を続けるんだいっ!?
お前達・・・こんな奴ら・・・やっておしまいっ!」
とんだ茶番を見せられた『三人組』は、
自分達の事を棚に上げ『イエッサーッ!』と敬礼すると、
大岩の下へと飛び降りて行ったのだった。
だがこの『三人組』は驚愕する・・・。
まだ見知らぬその装備に嫉妬の炎を揺らせる事になるのだった。
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