第47話 森の中心で『NO』と叫ぶ

楽し気に返答した『コナギ』ではあったが、

ふと、ある問題を口にした。


『でも、ユウナギ様・・・?

 魔力の問題をお忘れではないですか?』


そう尋ねられたユウナギは薄く笑みを浮かべると、

銀色に輝く光の玉を左の掌に出現させた。


『そ、それって・・・まさか?』


「ふっふっふっ・・・」


掌に出現させた銀色に輝く光を見つめながら、

不気味な笑みを見せると、ユウナギは静かに口を開いた。


「お前に負担はかけさせねーよ・・・。

 だから少しの間・・・この身体を頼むわ~」


そう話すと右拳を『ドンッ!』と胸の中央へと押し付けると、

声も高らかに張り上げた。


「リ・ブレイブッ!」


『えぇぇぇぇっ!?』


ユウナギの身体が眩い銀色の光に包まれると、

その身体からもう1つの身体かすり抜けて来た。


そしてその眩い銀色の光が消え去ると、

精悍な顔立ちをした男が不敵な笑みを浮かべて立って居たのだった。


「・・・ユウナギ・・・様?」


尻もちを着き目の前に立つ男の背中を見ていた『コナギ』は、

まるで憧れのヒーローを見ているかのように、

羨望の眼差しを向けていたのだった。


「・・・コナギ。

 少しの間・・・宜しくな?」


「は、はいっ!こ、この命に代えましてもっ!」


「・・・へっへっへっ」


そう言いながら『チラリ』と後ろへ視線を向けたユウナギの真の姿に、

『この出で立ちこそが勇者です』と『コナギ』は呟いたのだった。



前方で暴風吹き荒れる光景を見てもその不敵な笑みを崩さず、

熱き眼差しで見つめるユウナギ・・・。


すると『コナギ』に向けてこう言った。


「・・・おい、魔力結界は張れるよな?」


「は、はいっ!散々練習致しましたからっ!

 何も問題御座いませんっ!」


勢いよく立ち上がって何故か敬礼しながらそう答えると、

一歩下がって1人分の魔力結界をドーム状に張って見せた。


身体を正面に向けたまま、ユウナギは『コナギ』の方を『チラリ』と見ると、

『・・・フッ、上等じゃん♪』と笑みを浮かべ一歩・・・

前へと力強く踏み出した。


「ご存分に・・・」


「・・・おうよ♪」


後方で魔力結界の中から見守る『コナギ』を置いて、

ユウナギは1歩・・・2歩と、その歩みを進めた。



そしてその頃、激しい戦闘を繰り広げている1人と1匹は・・・。


「くっ!や、やりますね・・・。

 流石は『地獄蜘蛛』さんっ!」


『・・・あ、貴女こそ・・・さ、流石ですねっ!』


圧縮した魔力を互いに放ちながら、紙一重で躱し、

魔力を高圧縮し、蜘蛛の糸で作られた無数の針を放つも、

『チャダ子』の長い黒髪がまるで生き物のように伸び広がり、

無数に放たれた針を飲み込むように防御して見せていた。


互いに魔力の暴風の中、『ぜぇ、ぜぇ』と息を切らし、

タイミングを推し量っている時だった・・・。


「『っ!?』」


突然魔力の暴風の外から、凄まじい力を感じ取ったのだった。


「なっ、何っ!?この力はっ!?」


『こっ、この力はっ!?』


その力の異常さに『チャダ子』と『らぶりん』は驚愕すると、

己の足が『ガタガタ』と震えている事に気付いた。


「あ、ありえない・・・。

 こ、この私が・・・きょ、恐怖をっ!?」


『わ、私の体毛が全て逆立ち、全身が縮み上がってっ!?』


余りの絶大な力に、『チャダ子』と『らぶりん』は、

無意識に魔力で出来た暴風を更に強化した。


「SSランクの私達が・・・恐怖だなんてっ!?」


『・・・チャ、チャダ子さん。

 不本意ではありますが、今は協力するしかなさそうですね?』


「・・・そ、そのようね」


『そうとなれば・・・魔力を更に高圧縮させて、

 備えた方がいいわね』


「・・・ええ、準備が出来次第・・・ぶっ放すわよっ!」


『・・・いいわ』


『チャダ子』と『らぶりん』が魔力を更に高圧縮している頃・・・。



ユウナギは眼前で荒れ狂う暴風の前に居た。


「おぉ~、おぉ~・・・張り切っちゃってんじゃんよ~♪

 いいね~・・・その熱さ♪

 ビンビンと俺に伝わってくんぜ~♪」


不敵な笑みを崩さずそう言うと、

その暴風の中で今、高圧縮された魔力が更に圧縮されるのを感じた。


「・・・ほうほう、中々やるじゃんよ♪

 ふむ・・・ランクはSSってところか~?

 しかもとびきりの上位ときたもんだぜ~♪

 この俺様の力にビビリ倒し、共同戦線を張ろうってか~?

 いいね~♪健気でさ~♪

 まぁ~散々俺をビビらせた『チャダ子』がまさか・・・魔族だったとはね~?

 それに言っちゃ~悪いが『らぶりん』もさ~

 ちょっと教育してやんね~とな~?」


暴風吹き荒れる魔力の渦の中、

『チャダ子』と『らぶりん』が魔力を高圧縮するのを、

『ニヤニヤ』としながらユウナギは待っていたのだった。


すると後方に居る『コナギ』から念話が送られて来た。


『ユウナギ様っ!一体何をしておられるのですかっ!?

 私程度の者でも、その中では凄まじい魔力が圧縮されてっ!』


慌てた様子でそう話して来た『コナギ』に、

ユウナギは『フッ』と鼻で笑うと、余裕な態度で返答してきたのだ。


「へっ!この程度の魔力圧縮でぶっ放したところでよ~、

 連邦軍のMS『GM』のスプレーガン程度だっつーのっ!」


『・・・す、すみません、ユウナギ様。

 い、一体何を言っているか、よくわからないのですが?』


「へっへっへっ・・・。

 つまり・・・余裕だってことよ~♪」


『で、ですがっ!今のユウナギ様には魔力がっ!?』


「クックックッ・・・心配すんじゃね~よ~・・・。

 今、枯渇している魔力の事は、ちゃんと考えてるっつーのっ!

 だから何も心配せず、てめーは障壁を固めてろよな~」


鼻の下を右手で擦りながらそう答えるユウナギに、

『コナギ』はただただ心配でしかなかった。


そんな『コナギ』にユウナギは『フッ』と笑って見せると、

暴風渦巻くその中から、魔力圧縮が完了したのを感じた。


「・・・おっと~?完了したってか?

 へっへっへっ、来るぜ~♪とびきりでかいのがょ♪

 さぁ~・・・SSランクの愚民共~。

 てめーらのありったけの力を、この俺様にぶつけてみなっ!」


ユウナギの言葉が暴風渦巻く中の2人に聞こえていたとでも言うのだろうか?



魔力の高圧縮化が完了した『チャダ子』と『らぶりん』。

その1人と1匹は準備を整え終わると互いに頷きタイミングを計っていた。


「・・・らぶりん、行くわよっ!」


『チャダ子っ!いつでもっ!』


まるで長年共に戦って来た戦友のようにタイミングを計ると、

それぞれの頭上で高圧縮された魔力がその全貌を現した。


『チャダ子』が頭上に出現させたのは、

夥しい髪で作られた真っ黒で3ⅿの巨大な『大槍』。

そして『らぶりん』が作り出したのは、

硬質な赤黒い糸で作られた3ⅿの巨大な『赤黒い砲弾』だった・・・。


そして今まさに・・・その大技を放とうとしていたのだった。



「行くわよっ!らぶりんっ!」


「『せーのっ!』」


「ディサポイントメント・ランスッ!(絶望の槍)」


『ドンッ!』


『ブラッディー・キャノンッ!(血の砲弾)』


『バシュッ!』


1人と1匹が放った最大の攻撃が今・・・放たれた。



『ギュルギュルギュルーッ!』


『シュババババーッ!』


凶悪な音を放ちながら放たれたその攻撃は、

1人と1匹が巻き起こした魔力で作られた暴風にぶつかった。


だが、その魔力の渦は1人と1匹の攻撃を阻むどころか・・・。

『チャダ子』と『らぶりん』は笑みを浮かべ互いを見合わせると、

再び頷きながら声を張り上げた。


「『魔力結合っ!』」


そう声を挙げながら1人と1匹は腕をクロスさせると、

その魔力の渦は互いの攻撃技に浸透し、

更に攻撃を上乗せしたのだった。


「貫き滅びなさいっ!」


『塵も残さず吹き飛びなさいっ!』



『グォン』と不思議な音を立てた攻撃技が、

暴風を突き抜けユウナギの眼前へとその姿を現し始めた。


「へっへっへっ・・・この魔力の渦を更に上乗せしたってかっ!?

 クックックッ・・・やるじゃんよ♪

 燃える展開だぜ~♪」


眼前に迫る1人と1匹の最大攻撃技を前にしても、

ユウナギは怯むどころか、途轍もなく・・・最大限に楽しんでいた。


『・・・ユ、ユウナギ様っ!?』


凄まじい威力のその攻撃技に焦り慌てた『コナギ』の声に構う事なく、

ユウナギは笑みを浮かべながら左腕を伸ばして見せていた。


そして一言『ボソッ』と呟くように・・・。

そしてその呟きは念話を通して『チャダ子』と『らぶりん』に届くように、

言葉を漏らしたのだった。


「・・・この程度かよ?」


「『っ!?』」


『ユ、ユウナギ様っ!?』


その言葉が届いた瞬間、『チャダ子』と『らぶりん』は、

1人と1匹の眼前に居る男に魂が震えるのを感じずにはいられなかった。


そしてその男の言葉は現実となり、

1人と1匹の目の前では、在り得ない光景が起こっていた。


『ギュルギュルギュルーッ!ドドドドドドドドォォォッ!』


激しい衝突音がするも、1人と1匹が放った最大の攻撃技が

微動だにしなかったのだ。


「・・・え、えっ!?な、何故っ!?」


『ど、どう言う事なのよっ!?』


『信じられない』と言わんばかりの表情を浮かべた1人と1匹は、

両手と両前足を前にかざすと、暴風をユウナギの方へと動かし、

その魔力を更に上乗せした。


「こ、これならいくなんでもっ!」


『貴方がどんな化け物であってもっ!

 更に魔力を上乗せすればっ!』


『チャダ子が放つ絶望の槍』と『らぶりんが放つ血の砲弾』は、

更に上乗せした魔力によって威力を増し、

『絶望の槍』は竜巻の如き回転と『血の砲弾』は更に巨大なり威力を増した。


だが、ユウナギは相変わらず不敵な笑みを浮かべ、

涼し気な表情を浮かべるだけだった。


そしてそれを茫然と見ていた『コナギ』が一言・・・

『ユウナギ様・・・?』と呟いた声が聞こえると、

ユウナギは『へっへっへっ』と言いながら、再び鼻の下を擦り笑っていた。


「かっ、片手・・・なのっ!?

 わ、私の全てをぶつけた・・・のにっ!?」


『・・・そ、そんな・・・う、嘘でしょっ!?

 わ、悪い夢を見ているようだわ・・・』


巨大で最大限の力で放たれた大技が、

たった1本の腕で食い止められている現実に理解出来なかった。


唖然とする1人と1匹にユウナギは『ひょこ』っと顔を見せると、

『ニヤり』と悪戯っ子のような笑みを浮かべ再び顔を引っ込めた。


「・・・あ、あれ・・・誰?」


『主様は後方に居るようだけど・・・、

 じゃ、じゃ~・・・アレは・・・誰なのよ?』


その言葉が聞こえたのか、

ユウナギは自己主張するかのように声を張り上げた。


「こんな程度じゃっ!あの頃の大戦では生き残れねぇーなぁぁぁっ!」


「『なっ!?あ、あの頃の大戦っ!?』」


その言葉に再び驚きの声を挙げた事に『にんまり』と笑みを浮かべると、

ユウナギは左手に力を集中し、その掌は眩い銀色の光に包まれた。



「『そ、その輝きはっ!し、神力っ!?』」


「へっへっへっ・・・正解だぜ~♪

 このSSランクの~・・・愚民共~♪」


そう笑みを浮かべたユウナギは左手に集めた神力をキープしたまま、

ここに居る誰もが聞いた事もない言葉を呟いた。


「・・・吸引っと♪いただきやーすっ♪」


「『えっ!?』」


すると眩い銀色の光に包まれていた左手が一瞬青紫の光を放つと、

1人と1匹が放った最大限の攻撃技がみるみる左手に吸い込まれて行ったのだ。


『シュルシュルシュルゥ~』


「・・・な、何・・・あれ?」


『・・・わ、私にも・・・さ、さっぱり』


1人と1匹が茫然とする中、その左手は魔力を吸い続けていった。


「ちゅるちゅるちゅる~♪っと・・・うまうまだね~♪」


そして最後に『チュポン!』と響きのいい、気持ち良さげな音を立てると、

ユウナギはその左手を見つめながら、

何度も手を握って何かを確かめているようだった。


「嘘・・・わ、私達の魔力・・・全部吸っちゃったっ!?」


『も、もう、驚き過ぎて・・・何が何だか・・・』


1人と1匹が放った渾身の攻撃を全て吸い尽くしたユウナギは、

とても満足気に笑みを浮かべ両手を胸の前で合わせていた。


「ふぅ~♪ごっそさんでしたっ!

 満足満足~♪余は満足じゃ♪

 これで枯渇した魔力も問題なしっと♪

 ってな事で~♪

 てへぺろっ♪俺ってやっぱ・・・天才だっつーのっ!♪」


そうにこやかに言うと今度は自分のモニターを出現させ腕を組み、

1人と1匹を放置したまま、何やらその内容をチェックし始めた。


「まぁ~、その、なんだ~・・・

 久しぶりだったからな~?

 えぇ~っと・・・?いつ以来だっけ~?

 魔力を吸収したのって?」


そう『ブツブツ』と言いながら、ユウナギはモニターを操作し始めた。


「ん~・・・久々の魔力吸引での還元率は~っと・・・。

 ふむふむ・・・まぁ~、久しぶりにしては悪くはねぇ~な~?

 ・・・ん?ありゃ?これって一体・・・?」


モニターを見つめながら呟くユウナギに、

周りの者達はただただ唖然とするばかりだった。


そしてそんな目を気にする素振りを見せる事もなく、

ユウナギは淡々と操作を続けていると・・・


『ユ、ユウナギ・・・様?』


「・・・ん~?何だ~・・・コナギ~?

 あぁ~・・・悪りぃ~、ちょっと待っててくれるか~?」


『・・・は、はい』


こちらはこちらでユウナギにそう言われると、

言われるがままに大人しく待っている他なかったのだ。


そして操作し終わったのか、ユウナギは画面を見つめながら声を挙げた。


「え~っと~・・・コナギ~?ちょっといいか~?」


『は、はいっ!な、何でしょうか?』


「えぇ~っと~・・・今、お前の魔力ってどうなってる~?」


『は、はい・・・えっと・・・あ、あれ?

 ま、魔力・・・MAXになっています。

 で、でも確か、私の中にあった魔力は半分もなかった・・・はず。

 あ、あれっ!?い、一体どうなっているのですかっ!?』


そう驚きの声を挙げた『コナギ』にユウナギはモニターを見ながら話を続けた。


「ん~・・・やはりその新しい擬体と同期していないせいか、

 こっちのモニターには『コナギ』のステータスが反映されてねーんだよな~?

 その擬体と繋がっている時には何も問題なかったはずなんだが、

 離れると・・・ダメなのか?」


『・・・わ、私にはそちら方面の知識に乏しいモノで、

 わ、わかりかねます』


「・・・うーん」


まるで独り言かのようにそう話すユウナギだったが、

『やはり一度戻るしかねーな~?』と呟くとモニターを消し、

眼前で唖然としている1人と1匹に鋭い視線を向けた。


「すまねーな~?待たせちまってよ~?

 つーかよ~・・・

 やいっ!てめーっ!『チャダ子』っ!」


「は、はひぃっ!?わ、私ですかっ!?」


「てめー・・・怨霊じゃねーのかよっ!?」


「オ、オン・・・リョウ・・・?そ、それって・・・何ですか?」


「ちっ!」


不機嫌そうにそう舌打ちするユウナギに、

『チャダ子』は冷や汗を流しながら『ね、ねぇ、らぶりんは知ってるっ!?』と、

慌ただしく聞いていたのだった。


『・・・オ、オンリョウって・・・そ、そんな事聞かれても、

 わ、私にわかる訳ないでしょっ!?』


「えっ!?で、でも貴女・・・地獄蜘蛛でしょっ!?」


『地獄蜘蛛だから何ですかっ!?

 そんな事、今は関係ないでしょっ!?』


1人と1匹が『わいわい』と騒ぎながら会話している時だった・・・。


突然ユウナギが不思議そうな表情を浮かべ、

何度か目を『パチクリ』していると突然『チャダ子』に質問した。


「・・・ところで、なぁ~・・・チャダ子~?

 お前~・・・ひょっとして『らぶりん』の言葉わかんのか?」


「・・・はい?」


「い、いや~、だからさ?

 『らぶりん』の言葉がわかるのか?って聞いてんだけど?」


首を傾げながら『チャダ子』は一度『らぶりん』を見ると、

その『らぶりん』は両前足を竦め『知らないわよ』と言って見せた。


そして再びユウナギへと視線を向けると、

『はい、わかりますけど?』と素直に聞かれるがまま答えたのだった。


その返答にユウナギは『そ、そうか』と答えると少し沈黙して見せ、

今度は後方に居る『コナギ』に話しかけはじめた。


「・・・コナギ?お前は『らぶりん』の言葉ってわかんのか?」


『・・・は、はい、わかりますが・・・それが何か?』


『コナギ』も不思議そうにそう言うと、

ユウナギのこめかみが『ヒクヒク』と引きつらせながら、

『ま、まじでか?』と呟くと何故か突然『ぐすん』と涙ぐみながら、

それを堪えるように空を仰いだ。



暫く沈黙した後・・・。

ユウナギの感情が今・・・噴き出したのだった。


「どうーして俺には『らぶりん』の言葉がわからないんだよっ!?

 お、俺、勇者だよっ!?

 どうして勇者が『らぶりん』の言葉がわかんないんだよっ!?

 って、言うかっ!勇者ってなんなのさぁぁぁぁっ!?」


と、そう叫びながら膝から崩れ落ちたのだった。



その叫びを聞きいていた1人と1匹は、

真顔でこんな会話をしていた。


「えっと・・・この人って・・・

 私達を圧倒した人族・・・よね?」


『・・・た、多分・・・?』


魔力の暴風が止み静かなこの森の中心で、

ユウナギの哀しき絶叫だけが響き渡っていたのだった・・・。


「ノォォォォォォォォォォォォッ!」

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