第36話  魔獣の事件と怪しい男・前編

ある朝の事だった・・・。


「トン、トン」とユウナギの部屋をノックする音が聞こえ目が覚めた。


「んんん~・・・ふぁぁ~・・・」


「トン、トン。

 ユウナギ様こんな朝早くから申し訳御座いません。

 ライトニングで御座います」


「ん?こんな朝早くから何だってんだよ~・・・

 ふぁぁぁ~・・・ねむっ!」


ユウナギはベッドの上に在る時計を掴み時間を確認すると、

am5:30・・・。


「まだ5:30じゃねーかー・・・」


頭をボリボリと搔き眠気眼を擦りながら、

ユウナギは体を起こすとドアへと向かった。


ドアを開けるとそこにはライトニングが立っており、

深々と頭を下げ申し訳なさそうにしていた。


「おはよう御座います。

 ユウナギ様・・・睡眠中、誠に申し訳御座いません」


「・・・で?こんな朝早くからどうしたんだよ?

 ふぁぁぁ~・・・。あ、あくびが止まらない・・・

 俺まだ眠いんだけど、何かあったのか?」


「はい、実は冥界から連絡が御座いまして・・・」


ユウナギは「冥界」と言う言葉に反応すると、

先程までの眠気はどこへやら、鋭い目付きへと変わり、

「・・・で?」と、ライトニングの言葉を待った。


「実はサンダラー様からのご依頼が御座いまして・・・」


「・・・俺にか?」


「いえ、私めに御座います。

 内容はまだ聞いては御座いませんが、

 私めに頼むのですから、余程の事かと・・・」


冥界の王であるサンダラーからの依頼・・・。

その話にユウナギは「わかった」とだけ答えると、

ライトニングは「有難う御座います」と頭を下げながら礼を述べた。


ユウナギはドアを閉めベッドの中に入り、

再び眠りに着こうとしたのだが、目が冴えてしまい身体を起こした。


「・・・完全に目が覚めちまったな~」


ユウナギはそうボヤきつつ身支度を整えると、

リビングに降りTVをつけソファーへと座った。


すると、早朝の情報番組ではある事件について取り上げられており、

その終盤にアナウンサーの男が最後にこう締めくくっていた。


「え~・・・。そんな具合ですから視聴者の皆様。

 くれぐれもルクナ近郊にあるあの森には近づかないで下さい。

 一時的にですが、冒険者達の立ち入りも禁止となっております。

 その謎の魔物が一体どんな生物なのか、

 番組としてもこれからも追い続けたいと思います」


アナウンサーがそう言って頭を下げたところでCMに入り、

ユウナギはTVを消すと、そのまま外へと出かけて行ったのだ。


(・・・冒険者達が立ち入れないほど危険な魔物って事か?

 一体どんな魔物なんか・・・気になるが・・・

 ルクナのどの森なんだよっ!

 この街の周りは山や森ばっかなんだけどっ!?)


ユウナギはそんな事を考えながら歩いて居たのだが

歩いて居るうちに、街を行き交う人達の活気あふれる顔を見ているうちに、

次第にその事件の事は頭から消えていたのだった・・・。



そんな時だった・・・。

ふとユウナギが視線を向けた先に、冒険者ギルドの看板が見えた。


「ん~・・・確か金は持って出たよな~?

 おっ?あったあった♪

 なら、目覚めのコーヒーと洒落込むか~♪」


少し恥ずかし気に冒険者ギルドの扉を開き中へ入ると、

そこには早朝にも関わらず、

冒険者達が依頼を貼り出されている掲示板に集まっていた。


「朝っぱらから頑張るね~・・・」


そう呟きながらユウナギは、ギルド内に在るカフェへと足を進めた。


「おはようさん、モーニング1つね~♪

 あっ、それとコーヒーはちょっと濃い目で頼むわ~♪」


「あっ!はい、かしこまりました~って、ユ、ユウナギさんっ!?」


「んっ?な、何っ!?

 そんな驚いた顔してどったの?」


「え、だって・・・。

 こんな朝早くから顔を合わせるなんて事、今までなかったでしょ?」


「いやいやいや・・・あ、あのね?

 俺にだってそんな日もあるんだよ?

 先入観でそんな事言わないでほしいな~・・・あははは」


「・・・あるんだ?」


「・・・ま、稀・・・では~あるけど・・・ね」


そんな会話をした後、ユウナギは窓際の席に座り、

外を眺めながら待っていた。


すると何やら依頼を張り出している掲示板の方で、

冒険者達がざわめいているのが聞こえた。


(朝っぱらから何だよ?騒々しいな~)


そんな事を思いながらユウナギは再び視線を窓の外へと向けた。


それから少しして、店員が注文していたモーニングを持って来た時、

掲示板が在る方へと顔を向けながら、店員に話しかけた。


「な、なぁ~?

 みんなざわついているようだが、何かあったのか?」


「あぁ~・・・実はですね・・・」


その店員の話はこうだった。


この数日の間に、ここルクナの街から2kmほど離れた森の中で、

魔獣に襲われたと言う話が有り、

その魔獣の正体がどうにも新種らしいとの事だった。


ユウナギは再び掲示板の方へと顔を向けながら、

「新種ね~?」とだけ呟くと、店員の話を気にする様子もなく、

朝食を食べ始めたのだった。


朝食を食べ終わったユウナギは、食器類をカウンターへと戻すと、

帰り際に話題になっている掲示板へと足を進めた。


(・・・何々?〇月×日の夜、10人編成の〇〇商の隊が、

 野営中に魔獣に襲われた・・・っと、ふむふむ、それで~?

 その魔獣の体長はおよそ・・・ろ、6mっ!?ま、まじでかっ!?

 今までに見た事も聞いた事もない、4足歩行の魔獣で、

 その鋭く長い爪とオーガの腕ほどもある牙・・・って・・・

 おいおい、この俺でもそんな魔獣知らねーぞっ!?

 って言うか・・・。それって今朝TVでやってたヤツじゃねーのか?)


ユウナギは「ディクショナリー」と呼ばれるスキルを使用し、

その魔獣について調べはしたが何もわからなかったのだ。



※ ディクショナリー

  ユウナギが勇者時代に知り合えた事柄などを、

  一冊にまとめあげている辞書・・・。

  ただし、ユウナギが知り得なかったモノは記録されていない。



(ディクショナリーに載っていない魔獣って、

 まじでそんなのが居るのか?

 粗方いろんな魔獣達と戦ったはずなんだがな~?)


ユウナギは腕を組み顎に手を当てながら考えていると、

突然肩に手を乗せられながら声をかけられた。


「っ!?」


「よっ!ユウナギ~・・・こんな朝っぱらから珍しいじゃない?」


ユウナギにそう気安く声をかけてきたのは、

このルクナの街から東に20kmほど先にある、

「スタンピー」の街で冒険者をしている「Bランク冒険者・シャルン」だった。



※ここで「スタンピー」の街を簡単に説明を致します。


 この街はルクナとあまり離れていない事もあって、気候も温暖であり、

 山々に囲まれた町でもあるが、「鉱山」が有名で、

 主に「石炭、銅、鉄、銀」などが豊富に採れる街なのである。

 従って、「ルクナ」の街と比べても「スタンピー」の人口は多く、

 この地方の中では一番の賑わいを見せる街なのである。



「なっ、何だよ~シャルン・・・びっくりするじゃねーか?」


苦々しい口調で話すユウナギに、

シャルンは「はっはっはっ!」と豪快な笑いを見せながら、

ユウナギの肩を「バンバンッ!」と叩いていた。


「痛いっ!痛いってーのっ!」


顏を顰めながら抗議するも、シャルンはニヤッと笑みを浮かべると、

優しい笑みを浮かべ軽く息を吐いていた。


「全くあんたってば、な~に言ってんだいっ!?

 か弱い私がちょっと叩いた程度で、あんたの身体なら平気でしょ?

 それに男なんだからそんな細かい事でグチグチ言わないのっ!」


「いやいやいや、平気じゃねーしっ!

 それに男だからとか、それ・・・セクハラだかんな?」


「ほんっっっとにあんたは細かいね~?」


「細かくねーよっ!それを言うんだったらお前も女なんだからさ~?

 もうちっとは優しく出来ねーのかよ~?」


「わっはっはっ!そう言うのは私には・・・無理っ!」


「無理とか言い切ってんじゃねーよっ!

 つーか、お前の場合・・・全身筋肉の鎧で覆われてんだぜ~?

 お前の一撃はその辺の魔物より上だっつーのっ!」


「はっはっはっ!ユウナギ~♪

 私に気でもあるのかい?そんなに誉めても何も出やしないよ~?」


「誉めてねーよっ!」



※ つーことで、シャルンについて俺が説明すっから~


  シャルン 30歳 180cm 女 人族 独身 重戦士

  美形だが全身ものすっごい筋肉で覆われており、

  並みの騎士や魔物の攻撃など一切受け付けないほどの女性。

  

  生活魔法はある程度使えるが、その他の魔法に適性はない生粋の戦士タイプだ。

  髪型はスレートロングではあるが、仕事中は後ろで1つに束ねている。

  Bランク冒険者だがパーティーは組んでおらず、

  基本的にソロで活動している。


  戦闘スタイルは重武器・・・ジャイアント・アックスをメインとしており、

  腰に携えている剣も中々の重量をしている。

  気さくな性格で男まさりで、全身コレ・・・筋肉(笑)

  だが・・・家庭的な面があり、家事全般を得意としている。


  つーか・・・俺とシャルンの出会いは昔の戦争なんだが、

  俺が擬体で名と顔を変えているので俺が勇者と同一人物である事は知らない。

  バレると・・・厄介な事になるから尚更言えない・・・orz


  あぁ~、でもっ!1つこいつには冒険者として強みがあってよ?

  それはだな・・・?

  やたらとスキルが多いって事なんだ。

  強いて言えばだな?・・・スキルお化け(笑)ってな感じだな♪


つーことで、説明終了っ!



ユウナギは引きつった笑みを浮かべながらも、

その屈託のないシャルンの笑みに、呆れながら笑みを浮かべるのだった。


するとシャルンはユウナギが見ていた掲示板を見ると、

「あ~・・・これか~?」っと、意味有り気な顔をして見せた。


「これか~・・・って、何か知ってるのか?」


「まぁ~ね~?」


「・・・訳有りなのか?」


ユウナギの質問に少し困った顔をして見せたシャルンは、

「クイッ!」と親指で合図を送ると、ユウナギが先程まで居たカフェに移動した。


※ 因みにですが・・・。

  ギルドのカフェは勿論飲食が出来、また酒類なども豊富にある。


先程まで座っていた場所に再び座ると、

シャルンが周囲を警戒しながら小声で話していった。


「じ、実はさ・・・。その襲われた商人ってのが私の知り合いでさ?」


「・・・まじか?」


「う、うん。まぁ~当人達は危うく難を逃れ、

 命からがら「スタンピー」に戻って来たんだけど、

 荷物の大半をそこに置いてきちゃってさ~?」


「・・・そう言う事か」


シャルンは少し渋い顔をしながらそう言い終わると、

ユウナギが溜息混じりに話を続けていった。


「はぁ~・・・つまりアレか?

 その知り合いの商人ってのが、お前にその荷物を取って来いと?」


「・・・そ、そんな感じだね」


苦笑いをしながら少し俯くシャルンに、ユウナギは更に質問をしていった。


「で?シャルン・・・お前ってば誰とも組まずソロだったよな?

 まさかとは思うが・・・1人で行くつもりじゃねーよな?」


「い、いや・・・さ、流石に得体の知れない魔獣相手に、1人ってのは・・・ね?

 一応このルクナの冒険者ギルドで仲間を・・・って・・・」


そう言いながらシャルンは掲示板にたむろする冒険者達に視線を向けていたのだが、

そのシャルンの表情からすると、恐らく・・・。


「・・・つまり誰からも断られているって事だな?」


「あははは・・・はは・・・。そ、そんな感じね」


「あははってお前な~?」


「だ、だって仕方がないじゃないかっ!?

 TVで隊がほぼ全滅とかって情報を流されちゃったらさ~、

 そりゃ~誰だって受けてくれないでしょ?」


「・・・まぁ~そりゃ~な~。

 じゃ~お前1人で行くって事か?」


シャルンは「ふぅ~」っと息を吐くと、ぎこちない笑みを浮かべながら頷き、

話を終わらせ席を立とうとすると・・・。


「待てよ・・・」


「ん?」


「得体の知れない魔獣相手に、1人で行こうなんざ~バカのする事だぜ?」


「・・・わ、わかってるわよ」


「ったく・・・お前もどんだけお人好しなんだよっ!」


「・・・うぅぅ」


ユウナギは再び溜息を吐くと、「しょうがねぇーなぁーっ!」と声を挙げ、

ニヤっと笑みを向けるとシャルンに手を差し出した。


「もし今からでも誰かにってんなら・・・。

 この俺が付き合ってやんよ♪」


「ユ、ユウナギ・・・あ、あんた・・・」


少し顔を赤く染めながらシャルンは優しく微笑むのだが、

何故かある意味・・・。

ユウナギがボディー・ブローのような精神的ダメージを追う事になった。


「って言うか・・・あんたってばCランクでしょ?

 軽く死んじゃうと思うけど大丈夫?」


「はぁ~っ!?大丈夫って何だよっ!大丈夫ってよっ!?

 そんなもんでこの俺が死ぬかよっ!?」


「そう?襲われた隊の中にはBランクも結構居たみたいだけど、

 ユウナギ程度なら・・・はっはっはっ!死んじゃうんじゃない?」


「て、程度とか言って、笑ってんじゃねーよっ!

 よくも手を差し伸べた友人にそんな態度が取れるもんだぜっ!?」


「はっはっはっ!悪い悪いって♪

 悪気はないのよ・・・ま、まぁ~ちょっと嬉しくて・・・さ。

 それでちょっと照れ隠しを・・・ね?」


はにかんだシャルンにユウナギは「フンッ!」と鼻息荒くそっぽ向くと、

あからさまに悪い笑みを浮かべて口を開いた。


「シャルンが照れるとかって・・・クックックッ・・・ウケるぅ~♪

 妖怪スキルお化けが照れ隠しってっ!」


「だ~れ~が~・・・妖怪スキルお化けなのよっ!?

 ユウナギ~・・・そんな軽口ばっか言ってると~・・・

 私のスキルの1つ・・・。

 ゴールデンボール・スティールをお見舞いするわよ?」


ユウナギは咄嗟に股間辺りを慌てて手で塞ぐと、

顏を命一杯に引きつらせながらくちを開いた。


「お、お前・・・い、いつの間にそ、そんなエグいスキルを?」


「ふふ~ん♪」


「あは・・・あははは・・・そ、そう言うのは・・・や、止めよう・・・な?

 お、俺とお前の・・・な、仲・・・じゃねーか?

 なっ?なっ?お、女がそ、そんな物騒なスキルをと、取っちゃ~いけねーな~?」


冷や汗を垂れ流しながらぎこちない笑みを浮かべそう言うと、

シャルンはしたり顔をし始め盛大に笑い始めた。


「あぁ~はっはっはぁぁぁっ!

 そんなスキルなんて有る訳ないでしょ~♪

 って言うか、ユウナギ~ちょっとビビり過ぎじゃないの~?

 逆にウケるんですけど~♪」


「えっ!?な、ないのっ!?」


「ないわよ♪

 あぁ~でもさ~?もしそんなのが有るのなら・・・欲しいわね♪」


「こぇーよっ!お前も欲しいとか言ってんじゃねーよっ!?

 ったくよ~・・・ふざけんのも大概にしろってんだよっ!」


「はっはっはっ!」


シャルンがユウナギを手玉に取り、談笑が弾んでいる時だった・・・。

ユウナギの真向かいに座り、掲示板の方を向いているシャルンの目が鋭くなった。


「・・・シャルン?どうした?」


シャルンの雰囲気を察したユウナギが小声でそう言うと、

シャルンも小声で静かに返答した。


「ねぇ、ユウナギ・・・。

 あの入り口の横で壁にもたれているあの長身の男・・・知ってる?」


「・・・長身の男?」


ユウナギはさりげなく身体を捩じりながら後ろへと向くと、

確かにシャルンが言うように壁にもたれている長身の男が居た。


(・・・目付きわるっ!

 って・・・何だ?冒険者連中を・・・見てるのか?)


ユウナギは確認を終えるとシャルンに向き直り「・・・いや」と答えた。


「・・・あの男、様子がおかしくない?」


「あぁ・・・。他の連中の様子を伺っているような・・・

 そんな感じだな?」


「・・・ユウナギが知らないって事は、

 少なくとも・・・ルクナの冒険者じゃないって事よね?」


「・・・だな。それに・・・」


ユウナギがそう言葉を続けようとした時、

壁にもたれていた男が嫌な笑みを浮かべると、そのまま外へと出て行った。


「・・・どうすんだよ?」


「・・・そうね」


少しの間シャルンが俯きながら何か考えていると、

視線だけをユウナギに向け口を開いた。


「ユウナギ・・・あの男を追ってくれる?」


「あぁ、それは別に構わないが、お前はどうすんだよ?」


「私は受付に行って、とりあえずあの依頼を受けて来るわ。

 その方があんたにとっても都合いいでしょ?」


「都合って・・・、まぁ~今日は多分暇だし、

 別にいいけどよ~?」


話が決まった2人は席を立つと、

ユウナギは壁にもたれかかっていた男を追い、

シャルンは受付へと向かって行った。



ユウナギ達が動き始めた頃・・・。


「へっ、へっ、へっ・・・。

 このルクナの街に来て良かったぜ~♪

 冒険者どもが情報を垂れ流してくれたおかげで、

 アレの手がかりが見つかったんだからな~?

 おっと・・・早速我が愛しのルーズベルト様に連絡をっと♪」


その男がルーズベルトに念話で連絡を取る様子を見ていたユウナギは、

隠ぺいスキルを使用しながらその男の後を着けて行くのだった・・・。


(まぁ~た面倒な事になってきやがったな~?

 ・・・お家・・・帰りたい・・・)



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