第2話

あれから2日間歩き続けている

安全に眠れる場所なんてボクには分からないからとりあえず街に着くまでひたすら歩くしかない…


「干し肉もこれで最後か」


小さなカバンに干し肉と水筒だけ入った物をお母さんが最後にくれた

それで今まで食い繋いでいたんだけどその干し肉もこの一欠片で最後…


 このまま街につけなかったらボクはどうなるんだろう

そんな悲しくなるようなことを延々と考えてしまう


干し肉を食べながら同じような道をひたすら歩いていると急に視界が真っ暗になって意識が無くなった


不眠不休で歩き続けていた疲れなのか両親を一気に失った精神的疲労なのかわからないが気を失ってしまったみたいだ


気を失ってからの時間が全くわからない

一時間だったのか数日だったのか


「スラム生まれの何が悪いんだよ

ボクが何をしたって言うんだよ」


リュウトは自暴自棄になり叫んでしまってから気づいた…


 ここは魔獣がいる森の中だと


「やばいやばいやばいやばい」


とりあえずどこかに隠れるか急いでここを移動しないとと思い

すぐに走り出す

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無能〜スラムから追い出され… マサ @masa8923

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