第11話 6ヵ国連合緊急会議
「いったい、何の罪を犯したんだ!!」
「聖女を処刑しただと?何を考えている!!」
「聖女を騙った罪人を処刑したまでだ。真の聖女は、我が妃となったアリーヤだ。彼女は、原初の民でもあり、尊ばれる存在だ」
「その女が真の聖女だと言うのなら、何故こんなにも天候は荒れ狂う。我が国の村が、もう7つも濁流に呑まれたのだぞ!!」
「3日だ。3日以内に天候の回復の兆候がなければ、ロズワンド王国を地図上から消す」
「穏やかな話じゃないな」
「聖女を失い、我が大陸はこれからどうなるのか……この罪は貴様の妃に償わせるぞ」
「今後、国どころか、大陸が海に沈むかもしれないのだ!!」
「大袈裟だ。我が妃は、環境の変化に戸惑っているだけだ。すぐにその役目を果たすだろう」
「貴様は、本当に、呑気な男だな」
「聖女を処刑したかもしれないと、何故少しも疑わぬ」
「あんな賤しい生まれの女が、聖女のはずがない。初歩の神聖魔法も使えなかったのだぞ」
「能力者でもある貴様の妃は、逆に神聖魔法しか使えないと聞いたぞ」
「だから、何度も言っただろう。環境の変化に戸惑っているだけだと」
「話にならん。もう、いい。我々は、我々の計画のもと動く。せいぜい城の守りを堅固にすることだな」
「ふん……聖女ならもう一人いるから、それを代用すればいい話だ」
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます