第3話

あの日、俺は仲のいい他の配信者との待ち合わせに

隣町のカフェにまで行っていた


「あいつ、おっせぇな…」


そんなふうに愚痴をつぶやいたときだった

花弥が目に入ったのは


それまで俺は、一目惚れなんてありえないと思ってたし

ストーカーも人間のゴミだとまで思っていた


ホットミルクティーを飲みながら、片手にスマホをいじってコロコロと表情を返る(名前)がたまらなく可愛かった


気がついたときには、カフェを出る(名前)を追いかけて会社を特定していた


もちろん友人との約束なんて頭から抜け落ちていた


そこから慌ててカフェに戻ったものの、ずっと花弥のことが頭から離れなかった







そのまま1週間経った頃

偶然見かけてしまったのだ


俺の家の近所のコンビニでサンドイッチを物色していた

驚いた俺は、直ぐ側にあったカップ麺を落としてしまった


「あ、大丈夫ですか?」

「えっ……あ、あぁ…ハイ」

「なら良かったです!」


このときの花弥の笑顔に俺はいとも簡単に心を射止められた



え?このあと?



もちろん家まで追いかけたさ


ちなみに俺の住むマンションの隣の隣だった

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

俺はストーカー @coral_rain

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

フォローしてこの作品の続きを読もう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ