第11話 ジェットストリーム

深夜ラジオを聴くのが、なんとなく流行っていて。


僕は、聴く楽しみで起きてるんだけど


みんなは、勉強してたのかな。



遠い地平線が消えて、って言う


ポエムが、ジェット機の音と一緒にながれるんだ、って


話をしてた2時間目の休み時間。


「それ、知ってるーいーよね」って、とも。



ゆうは、僕が書き写したそのポエムを朗読してる。

得意の物まねで(笑)


「似てた?」なんて。

そんな遅くまで起きてると

お肌に悪いぞ、って

僕がふざけて言うと「へーき、若いんだもん」って

ともはにこにこ。



「老化ははじまってるかも」って

理知的に、たけが言うと


そーかしら、って

ゆうは、手鏡。


だいじょーぶだよ、14歳だもん、って僕が言うと


まだ13、ってともは笑う。


そっか。2月生まれだもんね。


5月生まれの僕は、ちょっとお兄さん(笑)えへ。


なにげにともを見たら、スカートのファスナーが開いている(笑)


「開いてるよ」



って言うと、「いやーーーエッチ!」



って、ぱたぱた駆けてった(笑)


エッチは君じゃん(笑)。


「夜遅くまで勉強してて寝ぼけてるのかな」とたけに言うと


「もともと、おとぼけだもん」って、たけ。(笑)



風爽やかな春の2F。アイボリーのカーテン、さわさわ。


窓に鉄格子(笑)、遠くにタヌキ山。



鉄格子は、安い鉄筋で出来ていて。


技術の宮本先生が溶接した。


どうしてか、って言うと

剣道部の勝也が、掃除してて窓から落ちたから(笑)。


掃除、しててどうして落ちた?(笑)。


たぶん、ふざけてたんだろうけど。1階のひさしに落ちただけ。


でも危ないから、って。

鉄格子(笑)。


監獄だよなぁ、って(笑)

僕はギターで、<a href="http://www.youtube.com/watch?v=pW1hazYKd5o">

監獄ロック</a>を歌いたくなった。(笑)



「剣道部の勝也って

そーいえば、ヨーだのおっぱいもんだって」

しんは、怖い事を言う(笑)。



「えー、なにそれ!」ゆうはびっくり。手鏡落っことす。



「放課後にね、いきなり後ろから抱き着いてきたんだって」とか、しんは


みんな知ってるかと思ったりしたらしい。



ヨーだは、奥さん、って間違えられるくらいの子供だし。


勝也が、つい、出来心で。

そういう事だとか。



「でも、水泳部の桂子にぶん殴られたんだって」(笑)しんは言う。


桂子は、勝也と同じくらいの大きさ。

豪快で、おっぱいなら

こっちの方が大きいんだけど(笑)。




やっぱり、勝也にも好みはあるんだろう(笑)。



鉄格子の嵌まったクラスで勝也は監獄みたいに暮らしてるんだろうか。



だって、ヨーだって

野球部のうっぱんの恋人だし。


そんなことしたら、ケンカになるんじゃないかなぁ。と思ったら、勝也が謝って済んだらしい。(笑)



悪いことしたのは解ってたのね。



出来心でそんな事するのかなぁ、と

ちょっとわからないけど。



大人なら監獄行きだよ(笑)

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