第40話 第21.5局②
本当に弟子君は分かってない。弟子君の元気がなくなったら、姉さんがどれだけ心配するか。多分だけど、今の姉さんの支えは、きっと弟子君なんだ。もしも弟子君が体調を崩したら、私が弟子君の所に行って怒鳴りつけてやる。・・・まあ、冗談だが。
スマートフォンの電源を切り、ベッドに潜り込む。目を閉じ、今日の将棋を反芻しているうちに、だんだんと睡魔が襲ってきた。頭がぼうっとする。ふと、弟子君の顔が頭の中に浮かぶ。
そういえば、どうして私は、ラインのメッセージじゃなくて、電話をしたんだっけ。
私はゆっくりと眠りの中に落ちて行く。起きているのか、眠っているのか分からない状態の中で、私はこんなことを考えていた。
声が・・・聴きたかったのかな。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます