第7話
「お主は、天界の女神の血を引いている。」
私が神様の部屋に着いた瞬間、神様はそう言った。
天界の女神の血を私が?戸惑う私をおいて神様は話を続けていく。
「実は、悪魔によって汚されてしまった噴水を元に戻せるのは天界の女神だけなんじゃ。だが、天界の女神は十数年前に悪魔との戦いの末、死んでしまったんじゃ……天界の女神が死ぬと、人間界に天界の女神の血を引いている子供が日本のどこかに生まれる。それがきっとお主じゃ。」
…………理解が追いつかない。私が女神の血を?そんなわけない、だって私は普通の女子中学生だよ?理解が追いつかない私を見て神様は
「急に言われても理解が出来ないかもしれん。だが、あの噴水を戻せたという事実がある以上、お主は絶対に女神の血を引いている。」
私が、女神の血を引いている……実感がわかない。
「今日は、部屋でゆっくり考えておくといい。」
私は、無言のまま頷いた。
そして、神様の部屋を出ようとした。すると
神様が、
「このことは他の奴らには言うでないぞ。悪魔が来るかもしれん。」
と、釘を刺すように言った。
私は、女神の血を引いている事ばかり考えていてその言葉は私の耳にとまらなかった……
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