第10話 4月10日朝※結衣視点.3

翔と一緒に学校へ行った。この事実が頭から離れない。だって手も繋いだし...私の顔赤かったんだろうな...そもそも異性と手を繋いで顔が赤くならない人なんて10%未満だから!(私調べ)しかも翔だし...

「どうした結衣?顔赤いぞ~?」

「わっ!」

楓に後ろから急に声をかけられた。

「何で驚くのさ?」

「後ろから急に声かけられたら誰でも驚くでしょ...」

「で?何で顔赤いの?」

「そ、それは...」

言えるわけない!翔と手を繋いできたからだなんて言えるわけない!

「なるほど~北条と手を繋いできたわけだ~」

「えっ?」

え?何で気づいてんの?

「さっきからずっと手見てるんだから気づくぞ?気づかれてないと思ったか?」

私さっきからずっと手見てたの?!挙動不審じゃん!

「う...」

「こっからの追及に頑張って耐えるんだな~」

「追及って?」

よくわからないまま楓は自分の席に戻っていった。すると

「結衣ちゃん手繋いで学校来たって本当?」

「北条くんって誰?」

「結衣ちゃん北条くんのこと好きなの?」

クラスメイトの女子に色々聞かれた。


こういうのはこりごりだよ~(泣)

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