幼馴染終わり、次イジメっ子

「また明日ねぇ、ソウちゃ~ん」


 喫茶店での雑談は一時間にも及んだ。

 最近ハマった恋愛ドラマ、ペットショップで可愛い子犬を見掛けた、勉強中に聴いたラジオが面白かった、小説で読んだフレーズに感動した等々、マドカからの話題が殆どだった。

 話を聞き続けるのは嫌いじゃない。寧ろコミュニケーション下手な俺にとって、進んで話題を広げてくれる存在は有り難い。本人が楽しそうなら、俺は喜んで傾聴に回る。


 それから退店後、マドカは門限厳守で一人早々家路に就いた。ぽつんと残された俺はというと、夕飯の買い出しにと最寄りの大型食料品店に向けて歩を進めだす。

 ただでさえ帰りが遅いんだ。余計な物は見ずに目星の食材だけを―。


「ど~んっ!」

「わぎゃっ!?」


 その巨大な声と背中を押された衝撃は、俺にビックリ仰天を与えた。

 咄嗟とはいえ何だよ……『わぎゃっ』て。


「あはは、モッキーまじオモシロ~!」


 聞き慣れた小憎らしい口調、更に特定の呼び方、振り向くと白倉がニヒヒと笑っていた。

 しかも制服ではない、私服姿だ。

 ボーダーTシャツの上にダークグリーン色のブルゾンを羽織り、黒いミニスカートとシンプルなコーデが似合っていた。


「し、白倉。お前、なんでここに……?」

「え、やっぱ直接話したいから~」

「話したいって……それは別に良いとして、どうして俺がここにいるって分かったんだ?」

「掃除終わって帰ってる途中に、モッキーと女狐が喫茶店で喋ってんの見掛けたのよね~」


 という事は家この辺なのか。アラカワ・オフも近いし、絶好の物件見付けたんだな。

 俺も将来一人暮らしをする際は、大手ホビーショップの近辺と決めている。


「つうかさ、用事ってあの女狐とお茶する事だったの~?」

「ま、まあ、これも付き合いだからさ……」


 今朝の衝突もあり、俺がマドカと一緒にいたのが相当不快らしい。

 しかも自身との時間を天秤に掛けられたのだから、メーターが徐々に充満していく様子が見て取れる。不機嫌極まりないお顔ですこと……。


「ま、別にイイけどね~。おかげでモッキー見付けれたワケだし~」


 そう言うと、白倉の腕組が解かれた。結果オーライってところか。


「ついでにケーキも食べれたし~」


 ちゃっかり堪能してたんじゃねぇか。


「え、じゃあ何か。白倉も店内にいたのか?」

「もち。外で待ってるの嫌だったし、ケーキも食べたかったからね~」


 糖分への執念が強い。リアと良い勝負になりそうだ。


「だけど、わざわざ着替えてくる必要あったのか?」

「もちよ。昨日も言ったように、キモオタのアンタと一緒にいるところを制服姿で知り合いに見られでもしたら写メ一発。カップルって噂が広まってアタシの高校生活おじゃんよ」

「そうございますか……」


 流暢に傷付けるのやめてください、いやホントに。


「んで、一度着替えに戻ったってのか?」

「そういうこと~。というワケだから、どっか店に入って昨日の続きしよ~よ」


 あたかも俺が百パーセント聞き入れる言い草だ。こっちにだって予定はあるし、出来れば夕ご飯の準備を優先したい……のだが。


「あ、ああ……分かった」


 非常に断り辛く、口が勝手に動いた。期待の眼差し向けられればそりゃ無理だって……。

 それにせっかく身なりを変えてまで、俺との雑談を望んで来てくれたんだ。白倉の気持ちを汲み取りもせず帰すのも可哀想だし、少しぐらい付き合ってもバチは当たらんだろう。


 リアには申し訳ないけど、どちらかを迫られたら目の前を選ぶべきだ。となると、もう暫くお預けを喰らっててもらうしかない。

 飛び蹴りは覚悟の上。しかし遅くなる交換条件として好物を作る旨を伝えれば、回避の可能性はいくらか跳ね上がる。だったら我慢しててもらおう。精々グーパンチだろうから。


「モッキーはどこ行きたい?」

「そ、そうだなぁ……。昨日行けなかった場所は?」

「あ~、あそこね。おけおけ~!」


 親指と人差し指で丸を作り、俗に言うオッケーサインを頬に当てて賛成を表明してきた。

 控え目に言って可愛すぎる……。


「おっと、その前に……」


 いざ行き先を決めて歩こうとすると、白倉が背負っていたリュックサックの中から紺色のキャップを取り出し、深めに被り出した。


「なにしてんだ?」

「え、だってもし見付かったらヤバヤバじゃん」


 念には念をって事か。案外、用心深いんだな。


「因みに、被る直前に俺と喋ってるところ見られたらどうしてたんだ?」

「そりゃあ、公衆の面前でモッキー虐めてたって言うわよ。木を隠すなら森の中。〝特撮趣味を隠すならモッキー〟って、相場が決まってるんだから」

「そうでございますか……」


 なるほど、パターンも考えてあったって訳ね。

 頭が良いというのか小賢しいというのか、俺と一緒にいた理由が全て『虐めてた』で解決されてしまうイメージの強さに涙腺が崩壊した。


 ていうか俺、いつの間にことわざになってたんだ……?


 ▲▲▲


 連れて行ってくれたマドカには悪いが、やっぱ俺には気兼ねなく寛げるここが性に合っている。その証拠に、心が異様に開放的だ。

 脇目も振らずに騒ぎ立てる部活帰りらしき学生たち、鼻腔をくすぐるジャンクな香り……失礼ながらお洒落の欠片も感じられないが非常に落ち着く。


 俺たちは『悩んだら取り敢えず』がモットーの、有名なファストフードチェーン店に入り、二階の窓際席に座った。

 注文したドリンクをテーブルに置いて一息着くのも束の間、隣で白倉がリュックサックの中を漁り出す。しばらく観察していると、一冊の本が取り出された。


「んぐ……っ!?」


 A4サイズの表紙を覗き込むと、突如湧き上がってきた高揚感と驚きで吸っていたアイスティーを吹き出しそうになった。

 飽き足らずに読みまくった、マスクド戦士マジックの設定資料集が置かれたからだ。

 しかも放送終了一ヶ月頃経ってから発売された、一番古いタイプじゃないか。

 表紙のほとんどを仮面が独占するその雑誌は、発売当時を考えると俺が幼稚園年長クラスだから、中学二年生でハマった彼女が持っているのは実に変だ。とすれば……。


「おいおい、それって……」

「へっへ~ん。昨日やっと届いたんだ~」


 やっぱネット注文だったか。


「はぁ~、もうカッコイイ~っ!」


 愛が暴走を始め、フニャけ顔で頬擦りをし出した。声も何処となく酔っ払いに近い、まさにベタ惚れ状態だ。


「もしかして、この為だけに持って来てくれたのか……?」

「もち。だって、見ながら話したほうが絶対楽しいじゃん!」


 おおう……分かってるじゃねぇか……ッ!

 共感者の登場にここまで胸が熱く燃え滾るなんて……語彙力ゼロで『最高』と叫びたい。


「モッキーは持ってないの?」

「持ってるけど妹に貸してる」


 もっとも、永久に借りられてるのが正しいと言えるだろう。ジ〇イアンか。


「あ~リアっちか。あの子ノベルト推しだけど、前は誰好きだったの?」

「俺と同じマジック……」

「浮気されちゃったってワケね……」

「その言い方やめてくれ」


 語弊が生まれてしまう。


「あはは、めんごめんご。じゃ、今日はお久し振りの閲覧タイムという訳で、早速読もっか」


 うっかりドリンクを零して台無しにしないようアイスティーとコーラを横に退かし、表紙をめくってもらう。

 リアに奪われるまで何度も読み通してきた久し振りのページは、やはり興奮度が抑え切れない。


 約三ページに渡る製作概要。マスクド戦士シリーズの出発点だからこその後に引けない想い、そして原作者による特撮への凄まじい熱意が文字から伝わってきた。

 まだ黙読中だが、暗黙の了解でペースを合わせる。

 いよいよお待ちかね……マジックの設定に突入した。

 全体写真から始まり、変身プロセス、形態、必殺技が事細かくびっしりと解説されている。


 特に基本形態ことマジシャンフォームは、左右二ページ分、高鳴る鼓動を呼吸で落ち着かせるのが精いっぱいの抵抗だ。


「モッキー興奮し過ぎ~、ちょっとキモいよ」

「だってよ、カッコイイんだから仕方ねぇだろ……。ベーシックなデザイン性に加えて、目の下の線……『涙ライン』っつうんだけどよ、白倉は知ってたか? これ、普通の人間じゃなくなった悲しみの表現が意匠として組み込まれてるんだって……!」


 興奮が最高潮に達すると饒舌になる、あるあるだよね。


「分かった分かっから、落ち着いて。感動の熱弁は充分に伝わってきたし、次めくるよ」


 え、もうかよ……。俺なら十分は熟読するのに。

 非常に名残惜しいが、合わせると決意したのなら諦めるしかない。

 勘付かれないよう小さく嘆息し、次のページに目を向ける。


「あ~……カッコ良いよ~。この青さ、そして如何にも『水』を意識したアーマー、三六十度どこから見てもイケメン。最高ッ!」


 白倉が推し形態のご登場に敢え無く撃沈。

 バーンフォームからクエイクフォームまでの派生形態の紹介に入り、先ほどと相違して四種類をまとめての左右二ページ分だが、充分に魅力は脳内に刻まれた。

 白倉は青のタイダルフォームに夢中に視線を浴びせる傍ら、俺も派生形態の中で注目する緑のテンペストフォームのフォルムに見惚れる。


 感覚神経が極限まで研ぎ澄まされる為、継続に縛りがある時間設定が心をぐっと掴んでくれた。ただその分、痛覚も数倍に跳ね上がる代償を背負っているから肩を槍が貫通したシーンは当時衝撃と恐怖を受けたな……。


 しかも主人公を演じた俳優さんの、痛みに耐える荒い呼吸の演技がリアルに近かったから余計背筋が凍り付いたのも覚えている。

 槍を抜いた瞬間に肉片が飛び散る演出も堂々と放送していたから、今思い返すと日曜朝八時からグロテスクな子供番組観ていたんだなとしみじみ感じた。

 あの頃の教育委員会がクレーム入れたのも納得できる。今このご時世でお茶の間に流したら、子供含めてクレーマーたちもろとも失神しそうだな。


「アタシ最初、各形態に生き物がモチーフにされてるって知らなかったんだよね~」


 思い出に浸っていると、隣から疑問が飛ばされた。


「まあ、面影無いしな」

「だよね~。特にタイダルフォームが〝鯨〟モチーフって知った時には『どこが!?』って一人で思わず叫んじゃったよ」

「ホントそれな。俺もマジシャンフォームが〝白虎〟って判明してビックリしたし」


 マジックの基本形態・派生形態・最強形態には何かしらの生物がモチーフとされている。


 白い姿の《マジシャンフォーム》は、白虎。

 赤い姿の《バーンフォーム》は、狼。

 青い姿の《タイダルフォーム》は、鯨。

 緑の姿の《テンペストフォーム》は、鷲。

 橙色の姿の《クエイクフォーム》は、象。

 銀色の姿の《サイキックフォーム》は、竜。


 一見では判別し難いが、後半の設定画集で確認すると、各姿の細部に僅かな面影が組み込まれていると明かされた。余談では、中間形態のオールマジシャンに至っては、派生形態のエネルギーを集束させた事により黒くなったから、単純に黒い虎で終結しているそうだ。


「やっぱそうなるよね! 良かった~、アタシだけじゃなくて」

「ネットとかで話してる時に、同意見のヤツとかいなかったのか?」

「テンション上がって呟いたら数分後に【え、それぐらい常識じゃありませんこと? にわかオツ】って返された……」


 垂直に軽くアームハンマーするって事は、余程苛つく心境だったんだな。

 いい加減マウントの煽りやめぇや一部の界隈……。


「だ、だけどよ……事細かい設定なんてネットで検索かけなきゃ分からないし、知らなかったからってそれが決して悪い意味じゃないからさ。あんま深く受け止めんなって……!」


 頭に浮かんだ言葉を取っては並べて必死に取り繕うと、白倉の眉間のシワが一気に無くなった。平穏を取り戻してくれたみたいだ。


「う、うん……ごめん。ちょっと熱く……なっちゃった……」

「気にすんな。それに相手は本当は同意見だったけど、カッコ付けたかったのか意図的に言ったのか、はたまた単に伝え方が白倉の癪に障ったって色々なパターンがあるから」


 そう広く思っておかないと……いちいち煽りで苛々を募らせてたら体力消耗するのはこっちだし。ネットを利用するなら多少の我慢は必要だ。


「へぇ、モッキーって意外と考える力持ってるんだね?」

「その言い方だと俺は猿以下って真っ先に捉えちまうぞ……?」


 地味に心傷付いた。体力ゲージ大幅に減少したぞ……。


「あはは、めんごめんご!」


 軽く傷付けて軽く謝る。これがスクールカースト上位どもの勢いと言うかノリなら、俺は一生その地位に着かなくて良いと溜め息を吐きながら思った。

 謝る時はキチンと謝ってほしいものだ。

 あと『めんご』じゃなく、『ごめん』と言いなさい。まったくこの子は。

 俺はお母さんか。


 ▲▲▲


 派生形態から中間形態、最強形態と徐にページをめくってもらい続けること八分弱。

 戦士たちには欠かせない〝相棒〟が来た。


「お、『イージーオペレーション』!」


 マスクド戦士に変身する者は、決まってバイクを所有および乗用する。

 これは原作者が大のバイク好きであり、バイクに跨ったほうが見栄えも良いとの発想から加えられた、シリーズ全体を通しての共通マシンだ。

 俺たちが今閲覧しているページには、該当の車体が載っていた。


 マジックが乗用するバイク、名称は《イージーオペレーション》。


 敵であるジーペットとの戦闘に協力する為、警察が白バイを改良して提供した超一級品のマシンだ。物語後半からは金属疲労による世代交代で《アクセルオペレーション》となり、初登場時のバイクアクションは、カラオケで主題歌を選曲すると必ずモニターに流れるほどの屈指の名シーンとして取り上げられている。


「車体のフォルム素晴らしいよね~。因みにアンタはアクセルオペレーションとどっちがお好み?」

「俺は最初のイージーのほうかな」

「アタシはアクセル~」

「じゃあリアと感性合うかもな」

「え、ホントっ!?」


 彼女の注目対象が、資料集から俺に変わる。反射的に視線を合わせ、淡々と口を動かす。


「おう。いずれ三人で話すってのも近いんじゃないのか?」

「うわ~、楽しみ! あ、でもリアっちにバレたら……」

「大丈夫。あいつマスクド戦士オタクには友好的だからさ。お前の秘密も守ってくれるって」

「ホントに? やった!」


 自分のグループに属しているリアに露見すれば取り巻き連中に情報を漏らされると心配したようだが、そこは抜け目なく不安を取り除く。

 言葉にも表したが、妹は趣味嗜好の合う人には寛大的だ。

 俺以外に不快な思いをさせる言動は決して取らないと、自信を持って言える。泣けてきた。


「あ、そうだモッキー」

「ん、どした?」


 涙を飲み込む行動に徹していると、視線を下に傾けたまま話し掛けてきた。


「明日ってさ……暇?」

「一応暇だけど……」

「だ、だったらさ……あ、アタシと……」


 俯いて言葉の音程が段々と下げられていく。

 え、何この空気……。しかもそわそわした態度取ったりするから、丁度よく通過しようとした店員さんが聞き耳立ててきたよ。仕事してください。


「アタシとその……スタンプラリー……回って、くれる……?」


 お相手の要望に、過度な期待をしてたであろう店員さんが嘆息しつつ去った。

 命拾いしましたね。隣にいるのがマドカだったら、その場で説教されてますよ。


「スタンプラリーって……今イベント中の?」

「うん、それ」


 現在、期間限定でマスクド戦士のスタンプラリーが県内で開催されている。

 何故ここだけなのかというと、原作者の出身県だからだ。分かりやすい。


 ルールは簡単。指定されたスポットに足を運び、訪問先に設置された台にて歴代主人公が象られたスタンプを押して行く。見事十個集めて交換所に持っていけば、限定クリアファイルを獲得できる王道のイベントだ。かく言う俺も過去の参加者で、既に特典は入手している。


 唯一の欠点は、電車を経由しなければ辿り着けないくっそ遠い場所もある鬼畜の所業な企画だから、財布と体力にリアルダメージが入る。

 リアでさえ弱音を吐いたのが未だ信じられない。

 その過酷な試練の再挑戦を、俺は今懇願されていた。


「前々から参加しようと思ってたんだけど、一人だと寂しくて中々回る気になれなかったんだよね……」


 まあ、その気持ちは分からんでもない。ヒーロー作品=子供の印象は強く、少なからず痛い視線を浴びせられるのは免れないだろう。

 俺は兄妹で回ったからそこまで気にならなかった。だが一人での参加は気にしたくないものも気になってしまい、どうしても躊躇ってしまう。

 中学の頃、誰かが言っていたのを聞いたな。

 なら答えはひとつ。


「えっと……無理そう……?」

「別に良いぞ」


 尻込みなく参加表明をする。


「ホント!?」


 俺の即答に目を輝かせた白倉が前のめりに詰め寄ってきた。

 おいおい……嬉しいシチュエーションだけども公共の場である事を思い出してくれ。

 他校の生徒たち(主に女子)がめっちゃこっち見てきてるよ……。


「じゃ、じゃあ。何時に落ち合おっか?」

「そ、そうだなぁ……」


 イベントは明日の土曜日で終了、それと経験を元に考えて。


「なるべく早朝だな」

「え、そんなに掛かるの……?」

「ああ。リアと二人で回った際、スムーズに行けても確か半日近くは要したしな。ていうか、ルートあらかじめ公式サイトに掲載されてるだろ。把握してなかったのか……?」

「う……ほぼ諦めてたから……」


 明確な理由だ。


「ま、ルートは大体暗記してるし、道草食わなければ問題無いだろ。一番の敵は電車の遅延とクソ性能な古いタイプの信号機だけだ」

「そっか、良かった~。じゃあ、何時ぐらいに集合しようか?」

「九時頃がベストかもな。大体その時間帯に参加すれば、午後三時か四時頃には終われる」

「おけおけ! それじゃあ、その時間で!」


 もうしばらく話し込んでいたかったが、リアから催促のメールを受信し、本日の特撮雑談会も無事お互いの愛を出し切って幕を降ろして現地解散。

 次は妹との約束を果たそうと大型食料品店に直行。リクエストである天ぷら蕎麦の材料を買い物カゴに入れている最中、俺の中でひとつの不安が過る。


 場所指定し忘れてた……。

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