第13話 挑発


...僕は、内心安堵していた。

すこし前の事だけれども、コンビニエント・ストアでアルバイトをしていた時に

ハイティーンの女の子たちと、ちょっと...あった事を思い出して。


恋に恋するお年頃、である。


取り合えず、身近に居る人とでも恋愛ごっこでもしてみたい、なんて思う頃でもある。

たまたま、僕は見た目が騙し易く見えるのか(?)


バイト仲間のハイティーンの女の子たちが、挑発めいた事をしてきた事があった。


もちろん、僕はずっと大人だから、そういう挑発に乗る事もなかったのだが(....!?)


彼女たちも、やがて解ってくれて。今では年の離れた友人のひとりである。

相変わらず、何を話しているのかよく解らないメールが来たりするのだけど。




なぜ、安堵したかと言うと

今、"ちょっとだけ仲のいい同僚"と思っているその子が

万が一、このコンビニの子たちと似たような事を考えているとすれば

僕の実年齢を聞き、止めるだろうと考えたからだ。


考え過ぎだとしても、慎重にするに越したことはない。

こういうセンシティブな子は,扱いが難しいからだ。





そうして僕は、MLで、このコンビニの女の子たちの話や

これまで関りのあった女の子たちのことを、意図的に流すようにした。

もちろん、面白可笑しい話しにした、のだけど。


例えば、こんな感じ。





%%あ、こないだユリちゃん(17)からメールが来ました。

18歳になったそうです。

よかった、これでもう逮捕されずに済む(笑)。




......てな具合(笑)。もちろん、逮捕されるような事はしてないのだけれど

意図的にそう書いた。




それを書いてからも、、"ちょっとだけ仲のいい同僚"のその子は

何も変わらなかったから


僕は安心した。

やっぱり、取り越し苦労だった、と....。



でも、自分の気持ちがどうなのか?については

この時は深く考えては居なかった。なぜかは解らないけれど。



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