電磁加速砲
あれから、刀の改良や他の魔道具の開発などを行い、とうとう免停解除前日になった。
今日は明日の
「何から始めますか?」
「とりあえず、『
俺とルイは一つずつ改良した魔道具の確認を行なっていった。
まずは、『
「いい感じだな」
「指向性を持たせるのは正解でしたね」
ルイの言う通り、改良した『
そして、次に取り出したのはミノタウロス戦で活躍したこいつ。『
「まずは出力三割くらいで撃ってみるわ」
「了解です」
『
「さっきの『
「そうだな。でも、まだ『
「次は六割でいってみましょうか」
「そうだな」
ルイが言った通り貫通力は申し分ない。だが、まだ破壊力が足らない。
俺は『
「あっ」
「今度は少し、威力が高すぎたかもしれませんね」
ルイの言う通り、思ったよりも威力が出ている。訓練場を囲む壁は魔法で保護されていて、そんな簡単に壊れるものでもない。それを貫通するレベルであれば、大概の魔物は屠ることが出来るだろう。
「一応、最大限の力も確認しておくか?」
「そうですね。すでに穴は開いてしまっているので、一つ増えても一緒ですよ」
ルイはそう言って苦笑いする。なんだが最近、ルイが色々と大雑把になってきている気がする。
ただ、ルイの言う通り穴は既に空いている。なので、結局怒られることに変わりはない。
俺は最大限まで『
「さすがにやりすぎたかな」
「そうですね」
最大限の威力には耐えられず壊れた『
その後、駆け付けた城の衛兵さんとクレアにこっぴどく叱られたのは言うまでもない。
***
次の日、免停が明けた俺達は
「お前すごいな」
「冒険者になって二日でシルバーになったやつに言われてもな」
「それもそうですね」
褒めたのになんだか釈然としない。それにマイクの態度が段々と適当になってきている気がする。
それと、近藤は見るたびに侍っぽい格好になっていたのだが。今日はとうとう、侍そのものみたいな格好になっていた。そこに渡したミノタウロスの刀を差しているので、完全に侍だった。
「この刀があれば、俺は鬼に金棒だ!」
「そうか、よかったよ。その刀、まだ銘がないからいい感じのつけてくれ」
「おう、ちゃんとしたの考えとくわ」
近藤は刀を渡してからずっとテンションが高った。少しうざいが、気持ちはわからなくもないので放っている。
今回も長い待機列を抜け、俺達はようやく二度目の
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