第9話 「バチバチな食事会 魚料理」

「うう…氷見谷先輩が羨ましすぎる。譲ってくれませんか?」


「なに言ってるの?彼は私の、、いいえ誰のものでもないわ。彼自身が誰のものになるか、彼と誰と付き合うのか決めるのも彼自身が選ぶもの。私たちがそうやって勝手に決めれる代物ではないわ」


そう言うと氷見谷はエレベーターのボタンを俺の自宅がある階に押した。氷見谷が何か言いかけていたが確かにその通りだ。


俺がパスタかピッツァかどちらか好きなのかを選ぶように、氷見谷か夢咲どちらと付き合うか選ぶ権利は俺にはある。

が、その判断によって傷つく人もいる。もしかしたら俺の人生も変わってしまうのだから慎重に判断しないと…












____________________________________








「あら…氷花ちゃんに夢咲ちゃんいらっしゃい。ささ中に入って」


俺がインターホンを押すと母さんがドアを開け、そう2人に言った。母さんもこの日…2人がうちによる日を楽しみに待っているからなぁ。



「あ、父さんも帰ってきてたのか」


「あぁ…久しぶりに戻ってきたよ。暫く休暇だ。初めまして優馬の父です」


久しぶりにアメリカから帰国した父さんは俺と少し久しぶりの会話をすると挨拶を2人にした。





父さんは大阪に本社があるタマソニックの営業マンでよく海外に行く。会社内でもなかなかの売り上げを出しているらしくtopicという英語のテストで満点をとったことからよく海外に行って営業をしているらしい。


俺が小さい頃から行っていたので俺の家ではもうすっかり見慣れた…もう慣れたことなのだが他人に言うと驚かれたり、かえって「俺のお父さんは毎日家にいるぜ」とか自慢されたりする。



そして幼い頃は他の家庭が羨ましくいつも駄々ごねたりして母さんをよく困らしたものだ。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

世界一のツンデレ美少女と日本一のヤンデレ美少女に気に入られた俺は罪ですか?(仮) 影姫 @sumikaze

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

フォローしてこの作品の続きを読もう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ