第12話不思議な感覚に陥った
一時間以上も攻防し、灯莉が意識を失う寸前まで攻めた私。
彼女の腹や感じやすい部位をひとさし指でさぁーと撫で続けたり、耳を舐めたりと責め続けた。
彼女は抵抗していたが、抵抗もむなしく喘ぎ声をあげ続けるので精一杯といった様子だった。
押し倒されたままで荒い息を絶え絶えに訊いてきた彼女。
「はっ......はぁはぁ、今まっ、でのぅー、はぁ......仕返し、ぃぃっだぁ......よね?はぁはぁ、はぁっはぁ......」
「違うよ。ほんとにそういうじゃないから、誤解しないで。灯莉に......何て言うか、もっと好かれたくて?みたいな、感じで抑えられなくなった......ごめん」
天井に視線を向けたままの彼女に誤解が無いように否定し、本音を隠して返答した私。
「嫌がってた芽愛にやり返されるとは思ってなかった......これからは、良いってことだよね?......芽愛」
弄ばれて、汗ばんだ額の汗を腕で拭いながら、顔を合わせて、今更なことを訊いてきた彼女。
「それは......ちょっと」
と、頬を紅潮させて、拒む言葉を呟いた私だった。
「おかしいよぅ......芽愛にされたほどの激しいのはしてないのに。ダメなの?芽愛ぃ~ってばぁ~!」
「そうだけど......灯莉ほど堪えられないから無理......」
エアコンの冷房が効いているが、彼女だけ汗ばむ身体で服が肌に張り付いて若干透けていた。
ブラも相変わらず、良いセンスだった。
これ以上、触るのは嫌われる恐れがあったのと気が引けたというのも相まって、伸びた手を引っ込めて、シャワーを浴びてきたらと促した私。
「良いの?借りても」
「私のせいだから。汗をかいたままは気持ち悪いし。良いから、浴びてきて」
「ありがとう、芽愛。じゃあ、借りるね」
と彼女が自室を出て、浴室へと歩きだした。
本当に、今日は変な私......
内心では嫌ったかな......こんな私のこと。
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