第26話   危険な遊びが、、、


久しぶりに学校に登校した。

夏休みが終わる一週間前くらいに全校登校日がある学校だった。

その時にだいたい宿題の話題がクラス中に響きわたっていた

僕には全く関係ない話だ、

宿題なんて殆ど提出した事が無い

親が怒るわけでもなく、

先生もその場で叱るだけでその後は何も言わない

それくらいだったら

勉強をしたくない僕は、

やらないと言う選択肢を選んだ


真奈美ちゃんの周りに人が集まっていた。

転入生だから集まっていたのではなく、

真奈美ちゃんが僕の家に遊びに行っている事を面白おかしく言っているのだ


ところところ、真奈美ちゃんの声が僕の所まで聞こえた。


「私は、」

「だいたい、、、、、」

「、、、君の家にいたかな」

「キスも、、、、」

クラスの人たちが大きな声を出し

僕の方に視線が集まっていた


どうして、見られているのか全く分からなかった。


学校のチャイムがなり

先生が教室に入り子供たちが自分の席に座った。


宿題の話や、あと一週間だから体調に気をつける様に等の話をし終わった、

それだけの為にわざわざ学校に行く必要があるのかと思いながら

帰りの支度をし席を立とうとした時に、

男の子が僕の肩を押し、立たせようとしなかった

すると、その男のが

「お前、真奈美ちゃんとキスしたんだって!」

「布団でいけないことしたらしいじゃん!」


実際に、僕は真奈美ちゃんといけない事をした事は確かだ

キスをし、いろんな所にキスをした事は事実で、

真奈美ちゃんも僕と同様な事をしているし

僕の、下腹部に素手で触るなど

きっと、大人がするであろう行為を僕たちはしていたと思う

でも、それはお互いの寂しさを埋める為にやっていた事で決して

愛では無かった。


もちろん、その話は瞬く間に広がった。

あゆみの耳にも勿論、入った。

当日は、あゆみも亜美も僕に対して冷たい目で睨み二人で帰っていた。

僕の好きな人は、あゆみ以外いない

でも、これがきっかけ僕は、嫌いになるわけでもない

むしろこの事があった事で再確認が出来たのだ


唯一、救われたのは、登校日の日に言われた事だ

一週間もあれば、その話題は少なからず記憶から薄れていくとと思っていたからだ


登校日の日も真奈美ちゃんは僕の家に来た。


「びっくりした?」

「何が?」

「私が、あんな事を言って」

「びっくりはしたけど」

「そんな、事よりあゆみに聞かれた事がショックで」

「賢一君が悪いんだよ、選ばないから」

「選べるわけ無いよ、真奈美ちゃんの事は好きだけど」

「それは、真奈美ちゃんと僕は似ているから」

「私が賢一君と似てる?」

「いつも一人で居て寂しい思いをしてるからだよ」

「そんな気持ちで接してたの?」

「それだけじゃないけど」

「じゃぁ、何?」

「分からないよ!」僕は、本当に分からなかった。

その後、真奈美ちゃんも僕も一言もしゃべる事無く

朝を迎えた。


これを、きっかけで僕はクズになっていったのかも知れない

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