4月30日Ⅴ(10)
粉をボウルに測りとって、水を加えて。
均一になるように混ぜたら、容器に漏斗を使って流し込んで。
容器は冷蔵庫に手早く突っ込む。
「おおー」
詩歌がすごいものを見るような目で称賛してくる。
いや、これ別に何もすごいことしてないからね。
「ざっとこんなもんでしょ」
「さすが架那ちゃん、いや架那師匠」
ははー、とか言いながら感服の目でこっち見るのやめて。
気恥ずかしいから。
「じゃ、じゃあ。これ寝かしてる間お風呂でも沸かすか」
「やったぁ!架那ちゃんとお風呂だ!」
・・・え?
え?
もしかして私自らやばいこと言っちゃった?
え?家でのお風呂って一緒に入るの?
まじ?
「ほら、何してるの架那ちゃん入るよ」
「え、あ、ちょっと、ほら。
まだその、心の準備が・・・」
「良いからおいで!」
「きゃぁ!」
詩歌は風呂に入るのを躊躇ってうじうじしてる私の手を無理やり引っ張って、浴室へと連れ込んだ。
くぅ。
観念するしかないか。
「ぷはぁ〜」
TVでよく見る銭湯にいるおじさんみたいな声を出しながら、大きく伸びをしながら詩歌が湯船に浸かる。
そのせいで詩歌の綺麗な肌と綺麗な胸部がいやがおうにも目に飛び込んでくる。
「はぁ」
詩歌に比べて私なんて。
「元気だしなよぉ!」
突然詩歌がガバッと起き上がると、私に抱きついてきた。
「え、ちょっと。どこ触って-
きゃぁぁああ!」
あれからいっぱいセクハラされた。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます