4月30日Ⅴ(9)
「くぅ。架那ちゃんほんとになんでもできるんだね!
ちょっと甘く見てたよ」
アレからかれこれ1時間、詩歌と様々なゲームで遊んだ。
チェス、将棋、オセロ、ババ抜き、スピードなど。
結果は私の完全勝利。
ただ、オセロだけはすごく良い勝負だった。
結果は、38vs26
「私が歯がったのオセロだけだよ〜」
詩歌は悔しそうに嘆いている。
「まあ私、暇な時間ずっとゲームしてたから、よっぽど強い人じゃない限り
負けないと思うよ」
「ムー。次は負けないからね!」
早くも次回への抱負を誓う詩歌。
「いつでも私は待っているぞ」
オセロちょっと練習しとこうかな。
「じゃあそろそろご飯の準備しよ!タコパタコパ!」
詩歌は立ち上がって、台所へスキップで向かっていった。
「あ、架那ちゃんエプロン出しといて!」
「はいはーい」
エプロンどこにしまってたかなぁ。
「架那ちゃん〜。やって〜」
たこ焼きの素を水に溶かして、容器に移すところで、早くも詩歌がサジを投げた。
え、やばい。
この子凄まじく不器用だ。
何をどうやったらこんなにダマができるのか教えて欲しいくらいだ。
「もう、じゃあ私やるから詩歌は見てて」
「ごめん・・・」
割と悲しそうにそう言って、私に容器を手渡した。
楠木家料理担当の力見せてやるぜ。
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