4月15日(4)

どこかで私の家のことを誰かに聞いたのだろうか。

いや、私の家事情を知っているような人はS高にいないはずだ。

ちなみに私はおばあちゃんっ娘である。

なんだろう。何かが引っかかる。

彼女はなんでこんなにも私のことを詳しく知っているのだろう。

まるで長年の友人付き合いがあるかのように。

私に友達なんていなかったのに。


どんな理由にせよ、不思議なことについては解決したいと思う。

私の昔からのくせだ。

彼女がどこまで知っているのか探りを入れてみようか。

いや、変なやつだと思われて、せっかくできた友人が離れていってしまわないだろうか。

うーむ。

葛藤である。

どうしたものか。


とりあえず、朝に疑問をぶつけてみるか。

思い過ごしならそれならそれでいいや。

うん。そうしよう。


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