6月17日[木] 座敷わらしの集会

 いろいろとやることあるのに銀歯抜けました…。


 昼過ぎに歯医者へ。二年ぶりだったので道に迷う。自転車こぎつつ、知らない住宅街をフラフラ進んでいると、小さなお社がある一角の前に出た。イチョウが数本あって、小さな公園みたいになっているところ。


 通りすぎようとして、そこに5~6人の子どもたちがいることに気づく。

 ほとんど全員がおかっぱ頭の女の子で、昔話に出てくるような着物姿だった。手毬みたいなものを持っている子もいた。そして、それぞれ背丈に差はあれど、赤ん坊くらいの小さな子もいたのだ。

 人間の子どもではなかった。この地域の座敷わたしたちだろう。猫と同様、座敷わらしも集会をする。


 わたしは、そっと自転車を降りると、座敷わらしたちを直視せずに視線は流しつつ、軽く会釈をして通りすぎた。座敷わらしの集会に出くわした時の作法と言うかマナーである。小さいときに曾祖母(大きいばあちゃんと呼んでいたが)から教えてもらった。あんまりじろじろ見たり、立ち止まって聞き耳を立てるのはよくないらしい。他にも「どの家に住んでいるのかを聞いてはいけない」とか「名前を聞いてはいけない」ってルールもあった気がする。ほかにもいろいろと教えてもらったけど思い出せないな…。

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