作品の良い点は「キャラクターが生きている」だ。
それは今まで見てきたものの中で最も優れていると言っていいくらいで。
ほんとに!! そうだとも!!
会話文一つとってもそうだ!!
たった一言の発言に「首をこくんと傾ける」「足をパタパタさせる」「ベットのシーツを握りしめる」が描写の文なしで、殴りかかってくる。
それこそ「この作品が終わるの怖い、見たくない」なんて思うほどだ!!
……文学を読んでいる実感がすごく湧いた。
ノーマルとハードの中間、暗い雰囲気のそれにほんのちょっぴり胃が痛くなってしまった。
「こんな百合をもう一度見てみたい」そう思えるほど新鮮で酸味があった。
一読する価値はあると断言できる。
最初の十秒で、それができなくなるとも断言する。