第144話 武田!

長くなったけど終わらなかった…まだ合流もう1回戦闘あるのに……


私事ですが、寝ぼけてタグを全て1つのタググループに入れてそれを削除すると言う事件が起こりました。


タグは500近くあったんですが全て消えました。なろうでお気にりの小説490個以上が!消えました……ブックマークもお気に入りにも登録してなかったのでどうにもならない(泣)

皆さんはちゃんとブックマークやお気に入り登録して置いた方が自分の為ですよ……


最悪な新年になりました( ¯−¯ )

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神夜side


常世を使い自分に有利なフィールドを作り出した。


「久しぶりに使うな、やっぱり動き難くなるな」


まぁ、他の生物よりは格段に動きやすいがと思いながらマジックバックである【仙窟の中】からクナイを大量に取り出す。


じゃらじゃらじゃら


「さて、やるか」


クナイの持ち手に紐を巻き何個も連ならせた物の端を持ち回転しながらモンスターへと投げる。


じゃららららら!


投げたクナイはモンスターに刺さったもののダメージはまだ無いようだ。


このクナイは毒が塗りこまれているので当たれば毒でどんどんと体力が削られていく。


そしてこの毒は妖由来の物なので自然治癒、解毒は普通は出来ない。


ただ前世では半妖や、戦国武将クラスになると耐性がある事が多かった。しかし、それは妖がいる世界でのこと……、この世界には妖が居ないようだ。似たような奴らはいるみたいだがな。


「さて、今回はコイツを使うか」


次に出したのはエストックと呼ばれる、細長い剣のような武器だ。普通に攻撃して倒していくより毒やら出血やらで倒していく方が色々と節約になるからだ。時間はこっちの方がかかるだろうが、急がば回れという事で……。


タン!


魔力足場からモンスターへと近付き、エストックを刺す。


シュン!


空気を切りながら突き出し、モンスターの体内へと入る。


「クォォォォォン!」


刺した武器を抜き、反時計回りに回りながら刺して抜いてを繰り返す。すると等間隔にエストックの直径と同じサイズの穴が生まれる、その穴からモンスターの血液が溢れ出す。


もちろん武器の特性に出血がしやすくなり、止まらなくなると言う最悪なものを付けている。


後はこれを繰り返すだけだ。


途中から雨風が強くなりもう少しで暴風雨と言う所まで来た。


(武田は大丈夫か……得意な技を使ってるとなるともう辛くなってる頃だろうな)


助けに行かないとと思いながら次のモンスターへと向かう。


(後……5体……いや、まだ透明な奴らが数体倒せてないな。それでも10体未満か)


巨大モンスターを攻撃しつつ、気配察知で透明な小型モンスターにも攻撃をする。


(よし、こっちは全て終わったな。常世解除して武田を助けに行くか)


(常世解除)


白黒世界が通常の色を取り戻す。と、言っても現在は暴風雨に近い天気になっている為暗い。なので余り変化は感じられない。


全速力で武田の方へ進んでいく。その間魔力ポーションをガブ飲みするのも忘れていない。


「いた」


遠目に紅くなったモンスターが沢山見えるのでどうやら武田は得意技を使っていたようだ。


「ん?!?焔が消えた!?」


つまり、武田は魔力がもう僅かにしか残っていないと言う事になる。


更にスピードを上げ向かっていると、突如として武田が下へと落とさていく。


「武田!」


武田side


武田も神夜と同じく、状態異常での殲滅を目標にしていた。


「【緋槍ひそう】!」


武田が使っている、長さ2m以上は有りそうな巨大な槍が紅くなり焔が出始める。


神夜は毒と出血だったが、武田は焔だけで敵を殲滅するようだ。


魔力足場からモンスターに近付き槍を思い切り振り下ろす。


「グォンォンオオ!」


焔によって表面が焼け焦げたおかげかモンスターに大きな傷をつけることが出来た。


するとその大きな傷を起点として焔がどんどんとモンスターを覆っていく。


「グォォオン!」


鳴いているモンスターを五月蝿いとばかりに更に攻撃を続ける。そして更にもう一撃与え観察をする。


「だいたい三撃か」


緋槍は攻撃をすればするほど焔の火力も持続時間も長くなる。今回のモンスター三撃当てあると死ぬ事が今分かったので、後は三撃ずつ与えていればいれば殲滅出来ると言う訳だ。


「次!」


しかし、雨風が更に強くなった影響で焔の火力や持続時間が弱くなりドンドンと攻撃回数が増えていく事になってしまった。


「ガハ!ちッ!」


緋槍はその効果によって使う魔力が多い、更に今は魔力空気を作っている状態なので魔力が枯渇するスピードが雨風が強くなる度に早まる。


そのせいか、一瞬魔力空気が薄い場所が出来てしまい皮膚から体内に向かって氷柱が生成された。


すぐさま魔力ポーションを取り出し、飲み干し、魔力空気を安定させる。


「クソ、焔が!」


槍の焔が消えた。


槍に目を向けたのが駄目だったのだろう、反対側からモンスターが攻撃をしているのに気付く事が出来なかった。


ガン!


下へと叩きつけられる。


「武田!」


バシャン!


そのまま落ちていき、水の中へと入ってしまった。




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