第141話 バラバラにされたのか!


忙しいの終わり!と思った瞬間からまた少し忙しくなると言う……一旦落ち着きましたがまた半月後から忙しくなるのを考えると…々憂鬱ですね。

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(バラバラにされたのか!集合!)


大砲を避ける為に影の中に全員で潜り、いざ戦闘へと戻ろうと中から外へと出た瞬間。3人1組強制的に分けられた。


どん!


「いって!なんだ!?」


ドンドン!


(透明な壁みたいなのがあるせいで集合出来ない。皆も同じか?)


どうやら全員ある程度移動すると壁に阻まれるようだ。


(しょうがない!引き際を間違えるなよ!ヒットandアウェイだからな!)


こうして500m×500mの透明な壁で仕切られてた戦闘エリアが13個出来た。敵として出てきたのはもちろん手だ。その手が6本ずつ出現した。


(3人だから手の数分だけ出てきたのか!?)


(多分そうだと思うわ、気を付け無いと死にますわ)


ここから13組それぞれの攻略の仕方で手6本との戦闘が始まった。


攻撃能力が1番高い者を軸に戦闘を行い、後の2人がサポートに回る。全員で攻撃、全員で守りなど様々だ。


誠組


(武器は自分達以外のも使うんだな)


手はそれぞれ片手剣、レイピア、シールド、ランス、ブーメラン、ハンマー、何もなしのようだ。


(サポート頼むよ)


((了解))


どうやらこのチームは誠を主体として他の2人がサポートに徹するようだ。


誠が近くにいるブーメランを持っていく手に近付いくと、手は器用にブーメランを回し始める。


そして誠が自手の攻撃範囲に入った瞬間に、高速回転しているブーメランの真ん中に人差し指を入れ動かし、ブーメランで攻撃を仕掛けてきた。


カン!


まともに受けると剣が壊れる為、一瞬だけブーメランに当て上へとズラす。前へと進みながら剣を横にし、相手と自身のスピードを載せたカウンター気味の一閃をする。


そのタイミングでシールドを構えた状態の手が誠へと突っ込む。


誠の後ろにはハンマーを持った手がスタンバイしていた。大方シールドで弾かれた誠をハンマーでホームランを撃つかのように振るのだろう。


しかし、それは誠がソロの場合起きていたかもしれない出来事だ。ここにはまだ2人いる。


「邪魔よ!」


バチン!


ハンマーを持った手の横から同じくハンマーを持ったもう1人が右から左へと横攻撃で手を飛ばす。


もう1人は左斜めへと走り、シールドを持っている手と垂直に交わるように曲がり、ランスを構えながら突進をして手を誠に当たらない場所へと移動させる。


その隙に誠はトリッキング・アクロの基本技である脚を大きく上げながら回転するエアリエルと言う技を使い、遠心力を乗せた一撃を先程カウンター気味の攻撃をした手へと行う。


影に潜る前と同じだとすると、手が倒れるのはまだまだ先だろう。


side 神夜and武田



危機一髪で巨大なモンスターの攻撃範囲から出て後、空を飛んで渡っていくと。なんと、君ら空跳べるなら入れないねと言わんばかりに足場が消えていったのだ。


水に落ちるのはヤバい、ならどうすれば良いのか?すぐさま出した答えは氷柱踏み台にして、巨大モンスターも踏み台にすればいいと言う神経も体力も使いそうなものだった。


「ふっ、ふっ、ふっ」


「ふぅ、すー、ふぅ」


呼吸を意識しながら息継ぎが楽、かつ自分にあっている仕方をしていく。失敗すれば水に落ちる事になるため常時集中していなければならない。その性もあり、いつもより体力を多く消耗していた。


しかし、1番体力が減ると感じる部分は別の瞬間だ。それは……スキルを維持するために魔力ポーションを飲む時だ。


高く上に跳び、落ちるまでに飲めるならそこまで体力を消耗する訳では無いが今回はそんな事をしている余裕はない。


そんな事を悠長にしていたら下から巨大モンスターが飛び出して来て、喰われて終わりだ。


なので常に全力で前へと進まなければならない、その中で呼吸を止めて飲まなければならない魔力ポーションはとてもキツい。しかし、飲まなければ落ちてしまうので飲まないと言う選択がない。


ただ1つ嬉しい事がある。それは身体強化によって上がっている視力で、まだまだ遠いものの向こう側が見えた事だ。

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